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2012年04月23日

貿易企業 企業PRへの意識薄く


市場調査・販売価格・商品PR等の活動に関する経費の支払いについて、
ベトナム輸出会社は最大限の節約をしている。


商工省貿易促進局は先日、2011~2012年輸出促進報告書を発表した。
その目的は、各企業や貿易促進機関の輸出能力を評価するため、とされている。
同報告書は2011年に行われた調査をもとに作成されており、
ベトナム63の省、市にある国内輸出会社、貿易促進機関、
併せて200社を対象に行ったものである。

輸出企業の活動の中で極めて重要なのは、
市場調査、情報収集、マーケット作り等である。
Vietradeの調査によると、55%の企業が市場変動を予測するサービス、
市場変動に関する情報を購入する用意がある、と答えたが、
一方で、残りの45%は、これらの情報に経費を支払う用意はない、と回答している。
つまり、国内の半分の輸出会社は、
今後の状況に合わせた営業計画・行動計画を立てるための、
今後の市場に関する情報に資金を投入する用意がない、ということになる。

その割に、情報収集の需要は高い。
具体的には62.63%の企業が毎日市場情報をアップデートし、
6.02%の企業も毎週、10.84%の企業も週1回ペースでこの作業を行っている。
残りの約20%の企業は月2回情報をアップデートしている。

PR活動に関しては、外国新聞に記事を掲載することが一番少ない。
掲載したことがあると回答したのは全体の20%ほど。
企業紹介や、社会的ボランティア活動も余り行われていない。

ベトナム企業のマーケッティング政策は、
販売活動しか重視していない。
そもそも、集客力を高めるために会社のイメージをアップする、
という必要性を感じていないようだ。

国家のレベルで見ると、政府が輸出支援政策(協定による輸出活動を除く)を削除した後、
貿易促進活動は企業の輸出能力を高めるための間接的な活動となっている。

アジアや世界の他の国と比べて、
ベトナム企業のPR活動に対する予算はまだ低い。
世銀の統計によると、貿易促進活動に関する経費は、平均輸出額の0.11%であるが、
ベトナムでは2011年にマーケティングの経費は550億VNDで、
輸出額の0.0036%しかない。
これは世界の平均比率の1/30に相当する。



CafeF.vn 2012年4月23日

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