ブルーチップ ベトナム投資ニュース

国営セクターへの投資比率は減少したものの、
依然、社会全体の投資開発の中で最大比率を占めている。
2011年、国営セクターへの投資比率は38.9％、
（民間セクター　35.2％、FDIセクター　25.9％）
2012年第１四半期は37.5％であった。
（民間セクター　36.2％、FDIセクター　26.3％）

国営セクターへの投資総額の中で、
国家予算の占める割合は最大となっている。
2012年第１四半期で、国営セクターへの投資総額の49.9％を占めているのだ。

この様に、大きな予算を投入している上に、
利益率の低い又はない分野へ投資していることも多い。
例えば、安全、国防保障、社会、環境のインフラ等の分野である。
また、投資先も人口の少ない地域、島、海岸等を中心にしていることが多い。
これらの案件は、投資資金を回収できない状況となっている。

国家予算は主に国家重点案件や、
重点工事の完成後に、他の投資資金を調達するために形成される。
これらの重点案件がまだ企画中の段階でも、
他方への投資資金を調達しているような状況だ。

年初4ヶ月の国家予算からの投資総額は55.3兆VND以上で、
年間計画の27.8％となっている。前年同期比+3.8％。
しかし計画の実施比率と実施スピードは、
前年同期よりも低い。

また、CPI上昇の要素を除くと、
年初4ヶ月の投資総額は、市場価格で前年を大きく下回る。
理由は、この時期物価上昇率が14.57％に達したためである。

国家予算管理機関によると、
中央政府管理の国家予算からの投資した場合の実施比率は、
地方自治体管理の予算の実施比率より高く、
実施スピードも前年同期より高いという。

各省庁の中で、実施比率が全体の平均比率を下回るのは、
農業農村開発省　-26.6％、
建設省　-26.6％、
文化スポーツ観光省　-5.6％、である。

全国の国家予算の投資額を削減することも検討されているが、
2011年には14,000件が実行に移されており、
（実施中の件数の36.8％相当、実施額　400兆VND）
その中でも4,436件で計画に重大な遅れが生じており、
実行日程の調整が必要となる案件も5,447件、
投資総額を調整する必要がある案件は3,568件にのぼる。

国家予算が投資総額の30％を占める案件14,706件を調査した結果、
投資手続きの違反が100件、
工事品質を違反が47件、
実施中止は1,034案件にのぼった。
これは公的経済セクターの投資効果が低い、
ICORが他の経済セクターより1.5～2倍高いことが原因である。