ブルーチップ ベトナム投資ニュース

第1四半期末の会計報告書では1.5兆VNDを超える時価総額を持つ上場企業の
ほとんどが利益を前年同期より80～95％減少させており、その中でも
建設会社と不動産会社の占める割合は大きい。

ITA (Tan Tao投資・産業株式会社)は第1四半期の純利益が47億VNDに終わり、
前年同期より85％近く減った。
HAG（Hoang Anh Gia Lai)とQCG（Quoc Cuong Gia Lai)も同様の状況だ。
HAGの利益は前年同期比で83％減少し、QCGは17.8億VNDで80％のマイナス。

不動産市場の不振が建設資材等、関連分野に影響を与えている。
HPG（Hoa Phatグループ)が発表した第1四半期の会計報告書によると、
親会社の利益が前年同期より63％を減っている。
PVX (ベトナム石油建設株式会社)は59億VNDで91％の減少となった。

KDCのみの営業報告書では第1四半期の利益が前年同期より増加を示し、
3,240億VNDに達しているが、全体では15.2億VNDで実質3億6,100万VNDとなり
前年同期の5％相当にとどまった。
同様にSBT（Bourbon Tay Ninh)の利益も前年より50％の減少となっている。

これらと比較するとVCB（Vietcombank)は減少率が低く、利益は8.4％だが
現在、ベトナム最大の銀行となっている。Sacombank、Eximbank、ACB、SHB等は
第1四半期の利益成長率が20％以上を超えている。

末期の会計バランスシートを見ると、利益を大幅に減らした理由は
急激な経費の増加と収入の減少がトップだ。