ブルーチップ ベトナム投資ニュース

John Tsang香港財政局長は、
同国が2012年の経済成長目標を、
引き下げざるを得ないことに言及した。
また、Vu Van Ninhベトナム財務大臣も
目標達成が極めて困難であることを明らかにした。
ベトナム国家銀行総裁Nguyen Van Binh氏は、
企業支援のためには各銀行とも、
貸付のハードルをさらに下げる必要があると語っている。
一方、先日フィリピンでも、輸出活動を守るため、
通貨の上昇を抑制する計画を発表した。

先週、中国の中央銀行が金利を切り下げた。
この動きが国際経済に対して悪影響を与えることになりそうだ。
IMF社長Christine Lagarde氏によると、
IMFは、今年の国際経済成長予測を引き下げる予定であるという。

これが、もともと小規模で海外の影響を受けやすい香港経済を直撃した。
香港経済は従来のヨーロッパ、アメリカ市場と、
新興アジア経済に大きく依存している。
2月、香港政権は2012年の経済成長率を1～3％と予測、
2011年の5％、2010年の7％と比べても、厳しい観測を示していた。

また6月7日、Vu Van Ninhベトナム副首相は、
国内外の経済の停滞ぶりから、
今年の経済成長目標6％は達成が困難である、
との考えを示した。

さらにフィリピン中央銀行は、Peso高状況を改善するため、
外国投資ファンドに対して、特別預金口座への投資を禁止した。
フィリピン通貨は現時点、アジア11か国中で一番良い形で変動している。.

フィリピン国家銀行副総裁Diwa Guinigundo氏は、
外国投資資金が大量に流入することで、
フィリピンの財政政策はたいへん混乱している、という。
今年、フィリピンは東南アジアで最も早く成長した国となっている。
同国の格付けも上がっているので、
外国投資資金が大量に流入しているのだ。
先週、フィリピンの証券市場は記録的な上昇をした。