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2012年07月09日

2012年企業経営 峠は越えたか?


ベトナム経済状況について、多くの経済専門家は、
2012年は企業にとって困難な年だが、
一方で多くの潜在的なチャンスを内包している、と評価している。


ベトナムで急成長を続ける企業は、
これまでに引き続き、経営拡大計画を実施しているものの、
企業側の視点では、今年のベトナム経済の回復については、
悲観的な見方が多い。

希望的観測は、期待薄

2012年4月10日、
ベトナムで急成長を遂げた上位500社の評価セミナーが行われた。
その場でVietnam Reportは、
2012年ベトナム経済、経営展望に関する調査も行ったが、
希望的な観測に対する信用は非常に低い。
これは政策策定者や、マクロ経済管理者にとって、
注意すべき情報である。
企業の支援や信用なしに、経済引上げが成功するはずがないからだ。

2012年、インフレ上昇率が10%以上
と予測した企業は、全体の87%に上る。
また、2011年(18.58%)と同様になると予測する企業も、10%あった。
順調な成長を遂げている企業のうち、
ベトナムの経済回復を楽観的に捉えているものは少ない。
全体の実に76%が、経済状況は悪化、
若しくは前年と変わらない、と考えている。
今年の経済回復に信頼を寄せている企業は、全体の23%に留まる。

<グラフ1: 2012年末の越経済状況に対する企業の評価>
画像の確認

悪くなる変わらない良くなる

ベトナムでの経営環境については、
全企業が経営に影響を与える懸念材料に、統一の見解を示している。
(1)経済状況の不安定
(2)資金調達の困難さ
(3)消費需要の減少

<グラフ2: 2012年、経営影響を与える要素に関する企業の評価>
画像の確認

(左から:消費需要の減少、経済状況の不安定、資金調達の困難、
 インフレ、政府政策の変更、為替レートの変動、その他)

上記を見ても分かるように、
今年、最も企業経営に影響を及ぼしているのは、
資金調達の困難さで、企業全体の50%がYESと回答している。
さらに言えば、銀行が主な資金調達元である、と答えた企業は、
全体の75%に上った。
銀行借入は、証券市場、社債発行、外国からの借入等以上に
重要と言えるだろう。

2010~2011年にかけて、
企業にとって頭痛の種であったのが為替レートの問題だったのだが、
2012年は、その安定性に大きな信頼が寄せられている。
こうした中、ベトナム企業は
政府の財政管理政策の改善に、大きな期待をかけている。

2012年、企業は峠を越えたか?

2012年第1四半期の経営状況は、前年同期と比べると明るくなっている。
上同期、業績維持と回答した企業は、全体の66.6%、
良くなっていると答えた企業も20%あった。
業績悪化と回答した企業は13.3%に留まった。

こうした状況を受けて、
2012年、企業の経営展望が悪化する、
と評価した企業はわずか3%であった。
TOP500社のうち95%が状況維持、または良くなるとの見方を示している。
ミクロレベルでは、企業の柔軟性が、
最も困難な時に活動を支えたと考えられる。



Vef.vn  2012年7月9日

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