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2012年08月02日

HSBC、懸念するのは資金貸付の成長速度


ベトナム政府は成功にマクロ経済を安定させたが、
資金貸付成長スピードの下降傾向を受け、銀行金利も
同様の状態であることがHSBCの最新報告書で分かった。


HSBCの専門家によると、政府には経済の引き上げに必要な
対策を実行する用意がある。

昨年、政府は需要を減らすための資金貸付政策を実施したが
結果は7月のCPIの5%上昇にとどまった(昨年8月のCPIは
23%の上昇を記録)。年初7ヶ月の超過輸入額は前年同期の
60億USDから5,800万USDに減った。VND/USDの為替レートは
今のところ安定している。

また、外貨準備資金は超過輸入額の減少やFDI実施額の急増で
さらなる増加を見せている。政府は最近になって、国営企業と
金融機関の業績を上げるため、いくつかの決定を下した。

しかし、HSBCによれば今後やるべきことは山積されている。
資金貸付の成長失速は国内需要の減少、経済構造の弱点、
外部への影響等に反映される。

2000年以来、ベトナム経済は多額の借金、結果の出ない活動への
大量な資金投資、低レベルの活動効果と対峙している。
資金貸付政策の実施は経済成長維持に対するベトナムの弱点を
明らかにした。経済成長の貸付資金依存はハイリスクなため
インフレの上昇というプレッシャーを受けるだろう。

資金貸付政策は不良債務問題の解決に向かう政府の約束を
反映するものだ。資金貸付額/GDPの比率は2010年の121%から
2011年に108%まで減ったが、2003年の48%よりは高い。
この政策は今後も継続される予定である。
現在、ベトナムで活動する企業は国内外の需要が低下している。
2011年4月に発表されたベトナムのPMI(購入能力指数)は
今年7月に最も下がった。

HSBCによると、これは消費者の支出低下や経済成長の展望が
悪化したためと考えられる。企業及び人々が消費活動を節約し、
インフレの上昇率が下がったことにより、今後は国家銀行が
財政政策を緩和するだろう。

国内市場の需要減少に直面しているのはベトナムだけではない。
アメリカ、EU、中国等の経済大国も消費需要を上昇させるため
財政政策の緩和に乗り出している。

ベトナムの国内需要改善は、今後もあまりはかどらないだろう。
経済構造の問題解決までには相当の時間がかかりそうだ。
経済の再構築は極めて複雑で困難なため、全面的な実施は
なかなか難航しそうな様子だ。

Vneconomy.net  2012年8月2日

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