周囲に遅れをとる、ベトナム労働者の技術力
外国投資家は、ベトナム労働者の強みについて、
真面目であることと、技術的に質が良い、と評価している。
しかし、技能が中国労働者に負けないぐらいで高いとされる一方で、
ベトナムの生産能力が、中国を下回っているという事実は見逃せない。
Vneconomy.net 2012年8月27日
真面目であることと、技術的に質が良い、と評価している。
しかし、技能が中国労働者に負けないぐらいで高いとされる一方で、
ベトナムの生産能力が、中国を下回っているという事実は見逃せない。
数年前まで、ベトナム労働力のメリットと言えば、賃金の安さであった。
しかし、現在はその賃金もかなり値上がりが進んでおり、
生産能力の差こそが、企業の利益に影響するようになっている。
特に、繊維・縫製、靴製造等の分野にその傾向が顕著である。
ベトナム靴協会の統計によると、
国内労働者の給与は、月平均100~150USD、
中国労働者は120~180USDとなっている。
また、インドでは100~120USD、
インドネシアで70~100USD、
バングラデシュでは50~70USDが平均月給だ。
こうしてみるとベトナムは、
生産経費の競争力が低いにも関わらず、
給与アップという圧力を抱えていることになる。
計算によると、都市部の労働者が
最低限度の生活基準を確保するためには、
月収400万~500万VNDが必要となっている。
また、ベトナム社会労働科学研究所とManpowerグループが
共同で行った調査によると、
ベトナムの労働者の技術力が、地域内で最低レベルである、
との結果が出ている。
これは、ベトナム全国9つの省市、9つの経済分野で活動する
6,000社を対象として「ベトナムの技術系労働人材の不足状況」
について行った調査の結果明らかになった。
調査対象となった企業のうち、4分の1が、
ベトナム労働者は技術知識と創造力が不足している、と回答している。
さらに5分の1の企業は、
新しい技術を身に付ける能力が不足している、と回答し、
3分の1の企業は、必要な技能を持った労働者を
確保できない状況であると答えた。
また、5分の2の企業で専務社長が労働者の雇用について
困難を感じている、と回答した。
特に、食品加工、医療、建設、運搬、
化学、繊維等の分野では、
労働者の技能不足が、重大な問題になっている。
外国投資家たちの意識からも、ベトナムの「賃金の安さ」という魅力は、
徐々に失われつつあるようだ。
Ho Duc Hung博士(ホーチミン経済大学教授)は、
現在のベトナム労働者の生産能力について、下記の評価を下している。
インドネシアの10分の1、
マレーシアの20分の1、
タイの30分の1、
日本の135分の1。
Vu Huy Hoang商工省大臣は、
「安価な労働力」という強みは永続することはありえない、とした上で、
靴加工分野に留まらず、他分野においても、
量ではなく質を引き上げることが必要であり、
そのための具体的な準備を行う必要に迫られている、と語っている。
しかし、現在はその賃金もかなり値上がりが進んでおり、
生産能力の差こそが、企業の利益に影響するようになっている。
特に、繊維・縫製、靴製造等の分野にその傾向が顕著である。
ベトナム靴協会の統計によると、
国内労働者の給与は、月平均100~150USD、
中国労働者は120~180USDとなっている。
また、インドでは100~120USD、
インドネシアで70~100USD、
バングラデシュでは50~70USDが平均月給だ。
こうしてみるとベトナムは、
生産経費の競争力が低いにも関わらず、
給与アップという圧力を抱えていることになる。
計算によると、都市部の労働者が
最低限度の生活基準を確保するためには、
月収400万~500万VNDが必要となっている。
また、ベトナム社会労働科学研究所とManpowerグループが
共同で行った調査によると、
ベトナムの労働者の技術力が、地域内で最低レベルである、
との結果が出ている。
これは、ベトナム全国9つの省市、9つの経済分野で活動する
6,000社を対象として「ベトナムの技術系労働人材の不足状況」
について行った調査の結果明らかになった。
調査対象となった企業のうち、4分の1が、
ベトナム労働者は技術知識と創造力が不足している、と回答している。
さらに5分の1の企業は、
新しい技術を身に付ける能力が不足している、と回答し、
3分の1の企業は、必要な技能を持った労働者を
確保できない状況であると答えた。
また、5分の2の企業で専務社長が労働者の雇用について
困難を感じている、と回答した。
特に、食品加工、医療、建設、運搬、
化学、繊維等の分野では、
労働者の技能不足が、重大な問題になっている。
外国投資家たちの意識からも、ベトナムの「賃金の安さ」という魅力は、
徐々に失われつつあるようだ。
Ho Duc Hung博士(ホーチミン経済大学教授)は、
現在のベトナム労働者の生産能力について、下記の評価を下している。
インドネシアの10分の1、
マレーシアの20分の1、
タイの30分の1、
日本の135分の1。
Vu Huy Hoang商工省大臣は、
「安価な労働力」という強みは永続することはありえない、とした上で、
靴加工分野に留まらず、他分野においても、
量ではなく質を引き上げることが必要であり、
そのための具体的な準備を行う必要に迫られている、と語っている。
Vneconomy.net 2012年8月27日