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2012年09月06日

ベトナムの国際競争力、10ランクの急降下


WEFによって世界で一番高い競争力を持つ国と評価されたのは
スイスとシンガポールだった。


WEF(世界経済フォルム)の報告書によると、ベトナムの国際競争力は
142カ国中75位と評価され、昨年より10ランクのダウンとなった。

WEFの「国際競争力報告書(Global Competitiveness Report 2012-2013) 」は
9月5日に発表された。報告書によれば、この3年間でベトナムの競争力が
低下してきており、格付けだけではなく評価の指数も下がっている。

今年のランキングでベトナムは7点満点中4.1点を獲得し、175位だった。
これはUkraine、Uruguay、Seychelles、Georgia、Romania等と同じ順位である。

2011年~2012年の報告書でベトナムの競争力は4.2ポイントの評価となり、
142カ国中65位だった。その前は139カ国中59位で4.3ポイントを獲得した。

体制、インフラ整備、マクロ経済環境、医療・基礎教育等を含んだ基本環境
(Basic requirements) の評価では、ベトナムのマクロ経済環境が一番低く、
ランクは106位だった。医療サービスと基礎教育の基準が最も高い評価で64位。
基本環境への評価で美ベトナムは91位となった。

高等教育、市場の活発性、労働人材の質、財政市場の発展、技術サービスの対応、
市場規模等の要素を含む効果的な動き(Effciency enhancers) に対する評価で
ベトナムは71位。市場規模の評価が一番高く32位だった一方で、技術対応の
評価は98位と低かった。

創造力と営業力は世界第90位。営業力が100位、創造力は81位の評価だった。

WEFの統計によると、ベトナムでは一人当たりのGDPが1,374USDに達している。
購買力の評価で見るとベトナムのGDPは全世界の0.38%に相当する。

東南アジアでベトナムより上位の国はフィリピン(65位)、インドネシア(50位)、
タイ(38位)、ブルネイ(28位)、マレーシア(25位)、シンガポール(2位)。
下位の国はカンボディア(85位)、Timor Leste(136位)の2ヶ国のみだった。
因みにラオスは評価対象に入っていない。

また、アメリカも順位を下げている。世界最大の経済大国はランクを2つ落とし、
5位から7位に下がった。WEFの報告書によると、マクロ経済が不安定なことや
アメリカ政府に対する業界の不信感、財政状況に対する懸念等の理由によって
競争力が弱まっている。

世界で最大競争力を持つのはスイスとシンガポールだった。スイスは全ての要素で
評価されており、労働人材の質、営業活動の経験値、創造力等が高く評価された。
スイスも一人当たりの特許数が世界一多い国である。

TOP10に入ったのはポーランド、スウェーデン、オランダ、ドイツ、アメリカ、
イギリス、そして香港と日本の各国だった。

BRIC(ブラジル、ロシア、インド、中国)の中では中国の評価が最高で26位だった。
次いでブラジル(53位)、インド(56位)、ロシア(66位)の順となっている。

最も評価の低い5ヶ国はBurundi、Sierra Leone、Haiti、Guinea、Yemenの順。

Vneconomy.net  2012年9月6日

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