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2012年10月01日

ベトナム人材のメリット、デメリット


ベトナム人は、平均年齢が若くて勤勉である。
世界のベトナム人に対する評価は、おおむね好意的だ。
だが、新興国として不足している要素も多い。


人材強化のポイントは創造性と活発性である。
これは、若い人材が豊富なベトナムの誇りである。
ベトナムでは、人口の65%が30歳以下である。
また、留学生も世界で高く評価されている。
在外ベトナム人350万人の技能も高く、経験も豊富な人材がそろっている。
アセアン10ヶ国の中で、
ベトナムの人材力は最も高く評価されている。
これは、人口2億5000万人を有するインドネシアより高い。

ただ、旧時代の物の考え方、
時代遅れの科学公式、
従順を貴ぶ考え方も根強くあり、
全ての新アイデア、改善が受け入れられない。
アセアンでは博士や教授の数が最多の国(1万人近く)なのだが、
過去6年で、ベトナムがヨーロッパとアメリカに提出した特許は、
5つしかない、というのが現状だ。

2011年、シンガポールは人口500万人にも関わらず、
648件の特許を申請している。
対するベトナムは、人口9,000万人ながら特許はゼロだ。
理論教育が中心に行われていたベトナムでは、人材の能力が偏っている。
Intelなどは、ベトナム工場で中級レベルの職員を
180人しか募集できなかったため、
マレーシアとフィリピンから多くの人材を採用した。
ベトナムに進出した他のFDI企業からも同様の意見があった。

国としての商標

ベトナムのマスメディアは常に
Vinamilk、Trung Nguyen、Dr.Thanh、Bitish等の会社を宣伝しているが、
これらの企業は国際的には余り知られていない。
Vietnam Airlinesもブランドアップには成功しなかった。

フランス戦争とアメリカ戦争の歴史があったベトナムは、
世界的に見ても、自国の商標をブランドアップすることができるはずだった。
ただ、戦争が終って37年を立った今、
ベトナムの姿は、徐々に世界の若い世代を中心に消えてしまってきている。
科学研究や、芸術、スポーツ等からの目覚ましい活躍もないため、
ベトナムの国としての商標価値が段々なくなってきているようだ。



CafeF.vn  2012年10月1日

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