2008年 不動産市場の予測
2月14日
不動産管理・マーケティング会社−CB Richard Ellisベトナムが
2008年のベトナム不動産市場に関する報告書を公表。
増加傾向にあったことについて、
CB Richard Ellisは、
2008年も引き続き増加し続けると予測しているが、
特別な変動もあるだろう。
市場は引き続き上昇すると思われるが
反面、後の供給が不足傾向にある。
今後各プロジェクトは、
大都市であるハノイ市とホーチミン市に集中するのではなく、
ハイフォン・ダナン・ニャチャン・カントー市等の、
潜在力のある都市に拡大されるだろう、とした。
今後、どんな市場がホットになるか。
需要は引き続き高くなるが、同時に購入者の要求も高くなる。
Vista・Keppel・Estelle・Hoang Anh Gia Lai・フーミーフン等の
プロジェクトに、マンション購入申請が多いことにより、
質が高く、値段も適切なプロジェクトが、
市場をリードするだろう、と話す。
現在、変動が見られるのは、ハノイ市の不動産市場だが、
現時点で特別な変動はない。
現在、ハノイに高い評価はないが、
この先、Golden Westlake・Hanoi Indochina Plaza・
Keangnam・Hanoi Landmark等の大規模のプロジェクトは、
将来性が見込まれる。
全国のオフィス及び小売店舗の市場は、
未だ需要に対応できていない状況にあるため、借料上昇の際、
各社は、安い物件に移ることも考慮すべきだ。
2007年、レンタルマンション市場が制限された後は、
特別な変動がないため、住宅部門は購入市場を支配する。
2008年、ハノイ市において、
新たな2つのマンションの、建設プロジェクトが完成予定。
ホテル・リゾート市場については、大都会での新たな供給源がない。
投資家が、ダナン市・ビエンドン・フーコック・ロンハイ・ハロン・フエ等の
観光地に注目しているからだ。
工業用の市場は、FDIの60%を占める。
この市場も引き続き発展するだろう。
そして、多くの投資家(特にアメリカの投資家)が、
若い労働者のあるベトナム市場に注目する。
インフラ整備の問題については、各中央・地方役員が、
2008年、問題解決に務めていく。
将来、大規模な多目的プロジェクトは、都市の中心部を離れ、
ホーチミン市のタンビン地区(C.T Plaza)・11地区 (Saigon Palace)・
7地区 (フーミーフンと10階建てのタワー)・
ハノイ市のミーディン地区(Keangnam Hanoi Landmark Tower)・
リエウザイ通り(The Landmark)・
スアントゥイー通り(Hanoi Indochina Plaza)に建設される。
中心部を離れた開発は、ハノイ市を西側に拡大することや、
ホーチミン市拡大のための、事前の動きである。
この拡大が、安いオフィス不足の問題解決に繋がる。
ホテルとリゾート市場は引き続き、投資家に注目されるが、
2008年に完成予定のプロジェクトはなく、
2009年に、5つ星ホテルが完成予定。
それらは、Intercontinental Asiana Plaza・
Times Square Saigon・Happiness Square。
CB Richard Ellisは、ベトナムの最大都市において、
今後4年間で、10,000部屋の増室を要求されている。
同時に、ダナン市とニャチャン市では、
一部のホテルと行楽地が、国際グループにより投資される。
物件の上昇が続く。
現在、多くの大プロジェクトが実施されており、
借料は、引き続き上昇すると予想される。
CB Richard EllisのAレベルのオフィスは、
1平米当たり月65〜70ドルに上昇。
この借料が、国内での最高値と言われているが、
香港等のアジア地域の国と比べれば、かなりの安値だ。
例えば、香港のIFCビールの借料は、
1平米当たり月242ドル、
シンガポールのOne Raffles Quayビルの借料は、
1平米当たり月159ドルである。
ベトナム小売市場は、若い世代の多いことや、
用途の決まっていない資金源を有することで、
外国投資家にとって、最も魅力的な市場になった。
今後、小売市場の圧力により、家賃が上昇するだろう。
CB Richard Ellisの予想によると、
2008年、
一階借料の、1平米当たりの月平均が、200ドルになる。
今年、ホーチミン市での新しいプロジェクトは、
1地区のSaigon Happiness Squareだけである。
その他郊外に、タンビン地区・11地区、
7地区にSaigon Paragonプロジェクトがある。
ハノイ市では、供給源不足による需要が高くなるはず。
現在ハノイ市には、
新しいショッピングセンターのオープン計画がない。
2007年末までに、ショッピング街の規模は
最大で130,000平米、借料が1平米当たり月120ドル。
CB Richard Ellisは、
2008年、ハノイ市中心街の借料は、更に上昇すると予測。
2009年のWTOの加盟契約によると、
100%外国小売会社による、国内設立が可能になるため、
資本市場に対し、大きな圧力が掛かる。
経済の成長と共に、多くの外国人がベトナムで従事している。
従って、サービスアパートメントの需要が上昇するはず。
ハノイ市で2008年に、Ascott 及びFrasersの、
有名プロジェクトの完成に伴い、市場に463部屋を提供、
借料は、1平米当たり月30〜40USDと予定されている。
一方ホーチミン市では、
新しいアパートメント建設のプロジェクトがないため、
平均1平米当たり月40〜45ドルである。
そのため、今後は狭い部屋に人気が集中するだろう。
マンションの売買市場が、供給に対応できていない状況である。
そのため、外国人貸出用マンションの購入が、増加傾向にある。
これは、マンション売買市場をより促進するだろう。
CB Richard Ellisの意見によると、
現在ハノイ市は発展途上市場で、発展潜在力大きいとのことだ。
投資資金は引き続き、ベトナムに導入されている。
世界全体の経済に影響を与えている。
アメリカ市場の低下や担保財産の危機により、
アメリカ政府は、市場再起動のために金利を調整、
課税を削減した。
2007年末から2008年の年初までに、
オイルと金は、ドル・ユーロ・英国ポンドと、
記録的な値上げをしている。
これらのトラブルは、
ベトナム不動産市場にどのような影響を与えるか。
CB Richard Ellisによると、
この状況により、人々がリスクを多様化する傾向にある。
そのため、固まっている市場から換金し、新市場に移る。
特に、政治が安定、且つアメリカ市場の影響を受けずに
高い成長が望める市場を目指す。
よって、供給が需要に対応できていないこと、
特に資金不足にあるベトナム市場は、
投資家により良い機会を与えるだろう。
これにより、
外国投資資金は引き続き、ベトナム不動産市場に導入される。
というのが、CB Richard Ellisの見解だ。
世界全体の経済は、衰える傾向にあるが、
ベトナム不動産市場は投資家を集め、
今後も、経済成長の維持が可能だろう。
外国投資資金の急増は、
ベトナム投資家の投資計画に、影響がない。
つい最近、PT・Viglacera・Lilama・Hapro・Bitexco等の
大企業が、不動産会社を設立した。
これら企業の強みは、商標・威信・経験・幅広いネットワーク・
ベトナムの就職に対する習慣や消費文化に関する、
知識あってのものだ。
Vneconomy.net 2008年2月18日