高級ホテルの建設 ベトナムでブーム
5つ星ホテルの純収益/売上が40%、4つ星ホテルは21.1%に
達している。
投資家及び建設会社は不動産案件への投資を躊躇し、
案件の多くが実施延期になっている。
ただ、観光用の不動産、特に高級ホテルへの投資は
この限りではない。
スイスの高級ホテルグループMövenpick Hotels & Resortsは、
先日、Omni Saigonホテル及びGuomanハノイホテルに投資。
本格的にベトナム市場に参入した。
同グループは、ベトナム高級観光駐在市場を徐々に占有している。
計画によると、同グループは2010年までに、さらに3つのホテルに
投資する予定だ。
Mövenpick Hotels & Resortsの他、ヨーロッパの高級観光駐在市場を
リードするAccorホテルグループは、2010年までにベトナムで
10件の高級ホテルをオープン予定。これらのホテルは4つ星と
5つ星で、ハノイ市、Lao Cai市、Vung Tau市、Phu Quoc島、
Ha Long市、Nha Trang市等に建つ。これらのホテルは、
Pullman、Mercure、Novotelの商標を持ち、2008年中に
AccorはHa Long市とNha Trang市に2つのNobotelホテルを
オープンする。
Vinpearl観光・商業株式会社は、3月末にKhanh Hoa省、
Nha Trang市、Hon Tre島でベトナム初の6つ星ホテルの
建設に着工した。
ベトナムが魅力的な観光地となったため、観光滞在用の不動産が
より魅力的になった。ベトナムに来る外国観光客は今後10%以上増加し、
2010年までに年間600万~650万人になると予想される。
国内の観光客も急増し、ベトナムの若い観光不動産市場に
積極的な影響を与えている。
外国投資家は好立地の場所を確保し、ベトナム投資家も積極的に
この機会を利用して、多くの企業が互いに提携し合い、
大きな案件を起動させている。
不動産専門家によると、ホテル、リゾート、観光地等の観光用の
不動産案件は、ベトナム投資家や外国投資家に非常に注目されている。
統計によると、2008年の年初6ヶ月で、ベトナムに導入された
FDI資金は、310億ドルという記録的な数字。そのうち、ホテル、
観光分野に投資された資金は全体の12.7%を占め、40億ドルに達した。
この数字は、ベトナム観光市場の魅力を現している。
各ホテルの売上は毎年増加し、増加率はホテルの客室数と
ランク(2つ星、3つ星、4つ星等)に比例している。
Grant Thornton会計監査会社の調査結果によると、
5つ星ホテルは純収益/売上が約40%、4つ星は21.1%。
ホテルの売上の61~63%は室料で、150室以上のホテルは
純収益/売上が約50%、75~150室は14%、75室以下は
21%。
ホテル市場は徐々に魅力を増している。
統計資料によると、2008年年初までにホテルの数は
観光客や観光会社の需要に対応できていない。
中でも、ハノイ市の高級駐在不動産の需要が最も高く、
不足が大きい。
Hanoitouristは2008年年初に、5つ星のインターコンチネンタルホテル、
3~4つ星のHoan Kiemホテル、Dong Loiホテル、Dan Chuホテルを
オープンしたが、ニーズに全く対応できていない。
2007年及び2008年第1四半期に、ハノイ市で一連の高級ホテル建設が
着工し、投資総額は数十億ドル。他にも幾つかのホテルが投資認可中だ。
多くの専門家の意見によると、ハノイ市を始め、ベトナムでは今後
高級ホテルの建設がブームとなりそうだ。
企業フォルム 2008年8月26日