ブルーチップ ベトナム投資ニュース

Cushman&Wakefield不動産調査会社 による
リゾート市場に関する最新調査結果によると、
リゾート不動産市場は東南アジアを中心に急速に発展しており、
中でも、ベトナムは最も注目されている地域の1つであるという。

しかし、Cushman&Wakefieldによると、
現在ベトナムでは、100万USDのヴィラを擁するリゾート地や、
五つ星ホテルがあるリゾート地、
国際基準を満たす様々なサービスが充実したリゾート地が
以前不足しており、観光資源としての魅力はまだ弱い。
さらに、多くのリゾート地で、100万USDのヴィラが、
その価値に対し、個人投資家の能力を大きく超える事態になっている。

CBRE市場研究会社の調査結果によると、
リゾート地のヴィラの購入する人の財政力は、
ここ最近販売されているリゾート系不動産の巨大な価値を
大きく上回っているわけではないという。

CBREによると、リゾートの不動産投資家の資金源は様々で、
相続資産、血縁の資産等もあるが、
30万USD以上の不動産に注目する人は少ないという。
投資家の32%は20～30万USDの不動産に関心を示す。
残り61％は、20万USD以下の不動産にしか
投資できないような状況であるという。

特に、リゾート系不動産に投資する者は、資金支援の需要があり、
平均投資総額の30～70％となっている。
外国投資家についても、100万USDヴィラへの投資能力は期待より低い。

Vinaconex-ITC投資開発株式会社の研究結果によると、
ベトナム投資家は、投資価値にしか関心を示さないが、
外国投資家はリラックス目的で不動産を購入する、としている。

不動産市場分析専門会社であるCBREも同様の見解を示している。
ハノイ、ホーチミン両市の中流ベトナム人に調査を行うと、
リラックス目的でリゾートヴィラを購入する人は8.7％で、
残り91.3％は投資目的で購入すると回答している。

ベトナムでの企業のオーナーの年間収入は、
平均6～8.4万USDであるが、
その半分は30～40万USDの不動産にしか投資需要がない。
残り27％は20～30万USDの不動産にしか投資できないのだ。
また、不動産購入できる人の大半は、
担保資金が、契約の価値の10～15％を占めることを望んでいる。

上記の状況を見ると、ベトナムで100万USDのヴィラを販売することは、
不可能であると言える。

また、現在、ベトナムでヴィラを購入する人の年齢層が
段々低くなってきている。
購入能力がある人の46％が35～44歳で、
35％が45～54歳である。

また、好みの傾向もかなり分類されている。
ベトナム投資家からは、寝室3部屋と客室が繋がったキッチン、
200～300㎡の不動産がよく注目を集めている。
寝室はやや狭くても良いが、客室が広い方が好みである。

外国投資家からは、寝室２部屋と、客室が繋がったキッチン、
面積は300～400㎡のものが注目を集めやすく、
寝室と客室が広い方が好まれる傾向であるという。