ブルーチップ ベトナム投資ニュース

ハノイ市の小売市場の概観

ハノイ市はショッピングセンター等の
不動産の計画・開発に対しての発展展望が高い。
そのため、数年後に複数の物件が
建設・使用開始する見込みである。

年初6ヶ月で同市の小売業の売上は
前年同期より28.2％を増加し、高い成長率に達した。

2010年第2四半期末の小売用地の総面積は
Saigon Co.opmartの誕生により
前四半期より3.86％増の7500平米（前年同期比13％増）。
同年第3四半期、Grand Plazaの開店により、
追加で1万8千平米が加わった。
同年第4四半期にはHang Daマーケットが
9,312平米。

現在、同市の小売用地の賃貸料は
中心部で平均1平米当たり55USD（控え率0％）、
中心部以外のエリアで35USD（同約10％）である。
最も高いのはMetropole Arcadeであり、
1平米当たり150USDである。
Vincom1は1平米135USD、Vincom2が1平米95USD、
Pacific PlaceとOpera Business Centreが100USD、
Trang Tien Plazaが80USDで貸し出している。


3年後には6倍に増加

ハノイ市は西側に拡大されたため、
今後、西側は大規模案件に最適となる場所である。
2011～2014年までの統計によると、
3年後に開店する予定の小売用地は66万5千平米である。

将来のハノイ市の重点計画
年	計画	規模
2010	Hang Da Market – Hoan Kiem地区	9,312m2
	Pico Mall – Dong Da地区	30,000m2
2011	Savico Plaza Hanoi – Long Bien地区	52,000m2
	Keangnam Hanoi Landmark Tower – Tu Liem地区	97,000m2
2012	Lotte Centre Hanoi – Ba Dinh地区	35,000m2
	Indochina Plaza Hanoi – Cau Giay地区	20,000m2
	Ciputra Mall Hanoi – Tay Ho地区	120,000m2
2013	Times Square Hanoi – Tu Liem地区	30,000m2
	Nam Dan Plaza – Tu Liem地区	10,000m2
	Yen So Park Shoping Mall – Hoang Mai地区	50,000m2
	Giang Vo Complex – Dong Da地区	12,200m2
2014	Hanoi Royal City – Thanh Xuan地区	200,000m2
統計		665,000m2

2010年から2012年まではHang Da Marketが
唯一開店した店舗である。


市場の展望と傾向

Rechard Leech –CBREベトナム社長によると
将来的には特別措置として
中心部のショッピングセンター建設が
制限されるだろう。
理由は政府事務局の通知No. 348/TB-VPCPにより
中心部の工事の建設許可の発給が
2009年12月31日より厳しく管理されるからである。

中心部の不動産の価値が長期的に安定しているので、
このエリアの不動産を所有することが大きな余剰価値を与える。

現在、ハノイ市の小売市場が新たな傾向を見せている。
Ciputra Mall、Pico Mall等の住宅団地における
地下ショッピングセンターの整備が活発である。

ハノイ市の小売市場の制限は、
世界のブランド製品の適切な販売場所がないこと、
中心部の小売用地の供給が非常に不足していることにある。

同市は引き続き伝統的な市場と
現代的なショッピングセンターを
組み合わせた商業施設を建設する。
これは今後のハノイ小売市場の主な傾向になる。