ブルーチップ ベトナム投資ニュース

2011年は、低所得者向けの不動産ニーズが、
引き続き増加すると予測されている。
規定No.71と規定No.16では、
不動産市場の透明性の改善を図り、
短期投機行動を抑止している。

2011年　ホーチミン市不動産市場の傾向

住宅アパート市場は、年後半にかけて成長する可能性が高い。
Cランクアパートに対する、ニーズ増加が見込まれており、
この市場が一番人気となることが、予測されている。
高級アパート市場は困難な状況が続きそうだ。
Cランクアパートの供給も増加している。
顧客には南部の人だけでなく、北部人も増えている。
Cランクアパートへの投資は、
証券、金、外貨よりも安全な投資ルートである、
と評価されている。

ホーチミン市の土地価格は、引き続き高く維持されており、
上昇の可能性は低いため、
投資家にとっては、あまり魅力的でない。
また、現在の高金利制度では、
ホーチミン市の土地への投資は、更に困難な状況になる。
ホーチミン市に隣接するDong Nai省、Binh Duong省は、
インフラ整備が進められており、
今後投資家の注目を引くものと予測される。

2011年はまた、オフィスリース市場が、
前年より良くなると予測されている。
国際経済が回復してきているため、
A、Bランクのオフィスに対するニーズが増えるとともに、
供給も増加するため、賃借料は現状維持か下落が見込まれる。
Cランクのオフィスに対するニーズは、
A、Bランクのオフィスよりも増加するだろう。
特に、アパートをオフィスとして利用することが禁止されたため、
Cランクのオフィスに対するニーズは、
2011年多いに増加する可能性がある。

小売販売用の不動産市場も、成長が予測されている。
理由は、小売の売上増加と、小売スペースに対するニーズの増加である。
そのため、賃借料は上昇が見込まれる。
中心部に対するニーズは引き続き増加するだろうが、
中心部から離れた場所に対するニーズは、比較的安定しそうである。

2011年　ハノイ不動産市場の変動傾向

ハノイ市では、アパート市場の中でも、
中流階級向けのアパートが、積極的に成長する見込みである。
また、中流階級を対象とするアパートに対するニーズは、
高いまま持続しており、
販売価格も安定することが予測されている。
高級アパートに対するニーズは、まだまだ低いため、
高級アパートの市場は、まだ静かな状況である。
また、2010年には余り注目されなかった
Cランクアパートの市場が、
今年は積極的に変動すると予測されている。

ハノイ市の土地は、急変動の可能性は低い。
2011年、土地価格の上昇は続く見込みだが、
西側エリアの土地価格上昇の熱は下がり、
東側エリアについては、インフラ整備の状況に合わせて
投資家の注目を集めることになりそうだ。

オフィスリース市場については、
A、Bランクに対するニーズは余り変動しないだろう。
Cランクオフィスに対するニーズは、増加が予測されている。

小売市場は、引き続き発展が見込まれる。
小売スペースの賃借料は安定が維持され、
ニーズが高く増加するため、
新規の小売用地が、続々供給されるものと予測される。

全体を見ると、2011年、ホーチミン、ハノイ両市の不動産市場は、
前年よりも積極的に変動しそうだ。
中流階級や低所得者向けアパートに対するニーズが、
引き続き増加するものと見られている。
その他、GDP成長が、不動産への投資活動を支えることになるだろう。
しかし、2011年、不動産市場が爆発的に成長する可能性は低い。
原因は短期投機防止の規定No.71と、
不動産投資への資金貸付制限の規定No.13が施行されたことで、
住宅購入希望者が、借入れを控えることが見込まれるためだ。