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2008年10月02日

ベトナム政府 GDP下方修正せず


ベトナム政府は今年、6.5%~7%の成長目標を掲げている。
しかし、経済状況はまだ困難な状況である。

Nguyen Xuan Phuc官房長官は、
定期政府会議後の記者会見で以下のように述べた。

GDP7%達成に向け努力する

Phuc官房長官は、9月と年初9ヶ月の経済状況の報告と共に、
今後の経済運営に関する政府の意向と、
9月29日~30日にかけて行われた会議の中で
合意された内容について発表した。

政府は、最近のベトナム経済は積極的に変動しており、
インフレが一歩抑制された、との見解を示している。

具体的に、9月の物価上昇率(CPI)は前月比-0.18%であった。
年初9ヶ月では21.87%で、9月は年明けから最も低い。

また、年初9ヶ月のGDP成長率は6.25%と予想されている。
経済全体は積極的に変動しており、
超過輸入額は減少傾向にある。
USD/VNDの為替レートは安定し、
証券市場はまだ流動性を確保できている。
また、FDI申請額は急増している。

以上の理由から政府は、国際機関の指摘には従わず、
成長目標を維持している。

しかし、経済問題はまだ山積している。
第3四半期のGDP成長率は、第2四半期よりは高いものの、
年初9ヶ月では6.52%に留まる。
工業、建設、サービス等の分野の成長率は目標未達である。

その他、厳しい金融政策が、
インフレ抑制に対しては効果を発揮しているものの、
経済成長には影を落としている。
生産業は資金、金利、経費の増加等様々な困難に直面している。

政府の成長目標(7%)を達成するためには、
第4四半期のGDPが8.1%以上でなければならない。
この数値は現実的に厳しい。

政府は経済運営に関して、
今後も8つのインフレ抑制対策を引き続き実施すると共に、
マクロ経済を安定させ、社会福祉状況を改善し、
企業の問題を解決したいと考えている。

憲法の改定は必要か

記者会見の中で、Tran Van Tuan内務省大臣は、政府が
「試験的に地区、郡、団地の人民評議会を廃止し、
 人民が直接村民委員長を選出する」計画について
承認したと、伝えた。

このため、次回の国会ではこの計画が提出される予定だ。
国会通過後、計画は各地方で試験的に実施される。
この計画の目的は、役所の組織を縮小させ、
民主性と人民の権限を高めることにある。

しかし、この計画は、実施に伴い憲法に沿わない部分がある。
例えば、「各地方の村、郡人民委員会は、
 人民評議会により選ばれる組織である」といった憲法規定である。

従って、この計画は実施後の評価によって、
憲法改正が提案される予定だ。


Vneconomy.net 2008年10月1日


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