« 消費者物価上昇率0.13% ハノイ市 | メイン | ベトナム、World Bankから6000万ドル受領 »

2009年04月23日

銀行に対し証券・不動産への投資禁止の可能性


近い将来、投資家は証券を売買するために
銀行から資金を借入することができなくなる。
そして、銀行は利益を作るため
直接不動産案件に投資することができない。


国家銀行は銀行活動に対するリスクを最大限に制限するため、
信用機関法の改正案を完成している。
7回改正の後、8回目の改正が
国際金融危機から得た経験を踏まえて行われた。

特に、今回の8回目の改正は
銀行の投資活動に関する規定を盛り込んだ。
商業銀行は当然伝統的な業務
(資金調達、資金貸出、清算サービスの提供等)を
実施することができる。
ただし、投資銀行の活動は、直接に行われる業務と
子会社を通じて行われる業務の二つの業務に分けられる。
商業銀行は直接に企業財政コンサルティング、
企業の売買、企業の合併、証券投資コンサルティング、
証券保全、国債の売買の業務を実施することができる。

証券発行保証、証券の自己売買(企業の債券及び株式を含む)、
証券の仲介、投資ファンドの証券の販売、
証券投資委託等の業務については銀行が直接行なう事は出来ず、
子会社を通じて行う必要がある。

商業銀行、外国銀行の支店は証券取引の活動に対して
資金を貸出すことができない。

当然、各商業銀行はこの改正案に対してあまり満足しない。
現在、各商業銀行は証券投資活動に対して
資本金の3%以下まで資金を貸出している。
改正案によると、証券市場に参加する際は
子会社を通さなくてはならない。
この参加は簡単ではなく、様々な規定に従う必要がある。
安全性を重視する観点からすれば今回の改正案は合理的なもので
銀行の活動が安全になると考えられる。
証券売買部門が赤字になっても子会社にしか影響を与えないので、
親会社は安全に活動できる。

実際、各商業銀行が多額の資金を証券売買活動に投資した後、
2008年頭に全ての銀行がこの営業部門で赤字になった。
そして、自己売買資金を多額に出資した証券会社も
大きく赤字になった。
同改正案によると、銀行は不動産売買活動を禁止される。
ただし、本社ビル、事務局用のビル等
銀行の活動に使用される不動産は対象外。
その他、貸出業務と関係する担保不動産を確保することは可能。

銀行の設立許可の発給について、
発給手数料は資本金の1%相当とする計算方式が提案された。
外国銀行支店に対する発給手数料は
資本金又は出資資金の1%相当となる。
銀行の資本金は各時期により規定される。
現在、銀行の最低資本金は1兆ドンで規定され、
支店の登録資金は最低1500万ドルと規定される。
2010年以降、銀行の資本金は最低3兆ドン求められる。
この許可発給手数料の提案が承認された場合、
各銀行は設立許可を得るために
最低100億ドン~300億ドンを支払う必要がある。

改正案は来月中に政府に提出後10月期の国会会議に申請され、
来年頭の国会会議で承認される予定。



Vneconomy.net 2009年4月22日

« 消費者物価上昇率0.13% ハノイ市 | メイン | ベトナム、World Bankから6000万ドル受領 »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー