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2009年07月04日

ベトナム、2020年に原子力発電開始


7月1日、ハノイ市において原子力発電所の建設に関する
「フランスの経験を学ぶ」セミナーが行われた。


Do Huu Hao-商工省副大臣によると、
ベトナムの原子力発電戦略の具体的な目標は、
最初の原子力発電所が活動開始できる必要な環境を
2020年までに積極的に整備し、
国家エネルギー構造の中で
原子力発電の割合を急速に増加することである。
2050年までに原子力発電はベトナム全国のエネルギー消費の
15%~20%を占めることを目指す。

現在、ベトナムは中国から電気を輸入しており、
電気供給源を増加するために今後ラオスで
水力発電所への投資計画を検討している。

原子力発電の開発のための研究は
ベトナム国家電気供給システムの安全性を確保するため、
人民のより高い電気消費の需要に対応するための重要な役割を持つ。

Didier Kechemain-フランスの原子力委員会
国際協力担当副委員長によると、
ベトナム経済が発展すると共に電気消費需要は高まるはずである。
また、ベトナム政府は電気生産・供給に対する
長期的な独立性・自主性を確保したいので、
原子力発電を開発する戦略が正しいと評価する。

ベトナムでは原子力発電所を設ける適切な場所は
Ninh Thuan省Phuc Dinh郡とVinh Hai郡である。
事前調査研究段階において、地質の調査、自然環境、
経済社会環境等の状況を詳しく調査しなくてはならない。

上記の2郡に対する事前調査研究段階は終了し、
地質が適切であり、人口の密度も低く、敷地が広い。
現在、実施可能研究の段階に入り、
場所をもう一度詳しく調査している。

Bernard Sentex-フランス電力グループ(EDF)
アジア太平洋地域担当社長によると、
場所の実施可能研究から建設計画の実施の決定まで
最低2年間かかる。
実際の工事の開始は5年後になる。
その後、詳細の設計、建設、テストの期間が
さらに最低でも5年かかる。

フランスは世界で原子力発電工業について
最も発展している4カ国の中の1国である。
フランスの電気の80%は原子力発電所により供給される。
従って、Hao副大臣はフランスの経験が
ベトナムの今後の原子力発電の開発にとって
非常に有意義なものであることを確認した。

そして、各専門家はベトナムが直ぐに原子力発電開発の為の
人材を養成しなくてはならないことを強調した。

Philippe Pallier-フランスの原子力に関する国際促進局長は、
ベトナムで人材養成結果を評価するために
実際の状況の調査をしなくてはならない。
そして、ベトナムは今後10年~15年の全体の教育計画を
作成しなくてはならない。

フランスはベトナムの原子力発電分野の人材養成に対して
協力することを確認した。



Vneconomy.net 2009年7月3日

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