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2011年04月22日

70日で決着を見た外貨対策


ベトナム政府は2011年2月11日より実際の状況に合わせた適切な
為替レート政策を実施した。結果はこの70日間で自由市場の為替レートが
銀行ネットワークのレートと同様となり、銀行のレートとともに変動した。
この時点では国家銀行の主導で外貨市場をコントロールできたと言える。
次回はどのように主導的管理を維持させるのだろうか?


正しい動き

金融機関によると2011年4月14日、人民に対する外貨資金調達金利の
上限を3%とすることをを適用した1日後、銀行が人民から銀行レートで
USDを買い取ることが可能となった。大銀行が1日で数百万USD、小銀行は
数十万USDの買い取りができる。一回の買い取り価値は数千USDである。

外貨預金からVNDの預金に交換する時の一番大きな魅力がUSDの預金金利と
VNDの預金金利に生じる差が大きくて年間11%ということだ。また、大きな
額のVNDで預金する場合は、顧客が銀行と相談して金利を特別に上げることの
できる場合も少なくない。2つ目は銀行の為替レートがこの3ヶ月~4ヶ月で
あまり変動していないことである。国家銀行は一回でVNDを大幅に切り下げ、
USDより9,3%落として変動枠の幅も1%に減らした。この国家銀行の動きが
外貨市場に大きな影響を与えた。そして3つ目の魅力が両替代理店の活動を
厳しく管理することである。これと同時にVNDの供給も厳格化することで、
外貨を確保している者がVNDに両替せざるを得ない状況となる。これらの
対策が同時かつ柔軟に実行された。

次のステップ

2011年4月13日付の政府通知No.84によると、国家銀行は外貨管理規定を
修正する任務を受けた。

今回の修正は企業の外貨借款並びに借金返済の規定を集中的に行われる。
修正後は外国に持ち出される資金が5,000USDに制限される。

注目すべきは国家銀行が主役機関として各関係機関と協力し、外貨法令の
修正委員会を立ち上げ、USD化の状況を改善するということだ。外貨取引に
関する最高規定を修正することがベトナム政府を決断させた。ただ、改善の
程度によって修正、適用期間が外貨市場に大きく依存することとなる。

財政政策の策定者は毎年のベトナムへの外貨導入資金が換金資金より大きく、
外貨預金形式の保全資金は、人民が銀行と国家銀行に対して外貨を売却する
場合に限って国家外貨準備資金になると述べた。

何しろVNDがまだ国際市場で両替できない通貨であり、ベトナムの人民に
対する信頼性も低いため、現行の外貨法令で人民の外貨所有権を認めている。

ベトナムの国内全域で、VNDが唯一の清算手段としての役割を持つことが
金融政策の最終目的である。しかし、この政策を実行に移すためには時間が
必要であり、各段階での経済状況に合わせることも求められる。

ベトナムでは現在まで国民によって確保された外貨資金を統計していないが、
銀行の統計に基づいて計算すると、人民の外貨預金額は130億USD以上である。


サイゴンエコノミックスタイムズ  2011年4月22日

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