ブルーチップ ベトナム投資ニュース

一般労働者は給与や収入が高くならないが、経営者、運営者、外国人労働者に対する
給与は非常に大きな上昇を見せている。

例として、銀行合弁会社、民間株式会社は運営者（社長、副社長等）に月１億VNDや
3億VNDの給与を支給しており、5つ星のホテルを運営する外国専務社長は通常月で
7,000USD～1万USD、外国人のパイロットが月に1万5,000USD、外国石油専門家には
月1万3,000USD～1万5,000USDの給与が支払われている。

しかし、同じ会社で働いているベトナム労働者の給与は月500万VND～700万VND、
一般労働者（掃除者等）の給与は月200万VND～300万VNDである。

また、国営企業では給与制度が市場化されておらず、国家予算納入、利益、労働能力は
給与と直接的に関係するが、各企業の間でまだはっきり規定されていない状況であり、
最近になって、ある企業が給与を一気に平均レベルの2～3倍に上げたため、企業間で
給与のギャップが大きくなっている。

国営企業37社における給与制度を見てみると、2010年では独占権の多い企業の給与が
平均月814万VNDに達しており、独占権の少ない企業と比較して3.35倍も大きい。
銀行、金融機関の給与は月1,050万VNDで4.32倍も高い。

社会傷病兵労働省給与管理局によると、給与制度が市場化することにより企業の主導で
給与の経費を清算でき、質の高い労働者、能力のある運営者に高い給与を払える。
だが、企業間の給与ギャップが大き過ぎると、労働市場における給与・収入の関係は
バランスが取れなくなる恐れがある。