ベトナム投資メールマガジン
ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた 「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。
第180号『 国内電子機器製造 開発発展のめど立たず 』
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★目次 7月26日版
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▽トップニュース [ 国内電子機器製造 開発発展のめど立たず ]
[ Petrolimex、民営化へ ]
▽ヘッドライン [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////
『 国内電子機器製造 開発発展のめど立たず 』
http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20110725-2330.html (全文)
外国企業がベトナム進出することは、国内電子機器製造産業の開発にとって
チャンスであるが、現在までに、国内技術の向上というような、
目に見える成果は顕れていない。
外国企業は積極的にベトナムに投資するものの、
土地と安価な労働者を利用するだけで、原料等も殆ど外国から輸入されており、
ベトナムでは加工工程のみを行うばかりである。
そのため、ベトナムの電子機器製造分野の付加価値は低い。
国内の同産業協会の調査によると、この10年、
外国投資家は設計者の養成を行っていない。
加工ラインの管理、修理、メンテナンスといった
労働人材の育成しかできていない状況だ。
ベトナム大学も、こうした企業の需要に対応するため、
人材を養成し、電子機器設計については殆ど教育をしていない。
設計者が育たなければ、国独自の電子機器を作ることは出来ないはずである。
(中略)
政府は、電子機器製造産業に余り投資をしていない。
最大規模の案件は、国防省のZ181 工場の投資案件で、
これは30年前にすでに竣工しているものの、その以降政府からの投資は少ない。
近年、電子機器製造産業への投資は殆どなく、
製紙業や砂糖精製分野への投資を下回っている。
このまま何の対策もなければ、10年後もベトナム電子機器製造産業が
発展するチャンスはほとんどないだろう、というのが多くの意見である。
『 Petrolimex、民営化へ 』
http://www.bcc-jp.com/member/business/vn/20110722-2222.html (全文)
市場大暴落という背景を受けてのIPOだが、Petrolimexにおける民営化前の
国有資金の計算方式はPhu My肥料株式会社、Bao Viet、Vietcombank、そして
Vietinbank等の大規模な国営企業と変わらないので、PetrolimexのIPOは
国営企業の改善という点に関して言えば古いやり方である。
Petrolimexと投資家は民営化の後にPetrolimexが新しい仕組みで運営されることを
期待している。だが、株主構造の中で国有率が95%と圧倒的なため、民営化の意味は
ほとんど無い。民営化の重要目的は企業主導の営業ができることだが、Petrolimexは
どこまで主導的な営業が行われるかわからない。
また、国際市場においてガソリンとオイルの販売価格が異常に変動し、Petrolimexの
営業活動に大きく影響を与える。政府が現在のようにガソリン・オイルの販売価格を
管理する限り、各企業が国際市場の変動に対応することはできない。さらに、政府の
運営方式はPetrolimexの利益を事前に確定する。国内市場での販売価格調整によって
Petrolimexの営業成績は変化する。例えば2009年でPetrolimexの利益は2.880兆VND、
2010年が990億VND、2011年では年初6ヶ月で-1.220兆VNDである。(続)
///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////
[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/
・国家自動車工場整備計画 優遇措置にメリットはあるか
近年、ベトナム自動車産業開発の成果は、期待に沿ったものではない。
4人乗り車両の現地調達比率は50%の目標を立てたが、
実際には15%以下に留まり、一部では2~3%に落ち込む部分もあった。
・決定No.59: 国営企業の民営化で戦略投資家を3者選択可能
新規定では民営化対象が6つから3つに減っている。戦略投資家は株式を
IPO時点から最低5年間は確保しなくてはいけない。
・成長著しい中国 その実態とは
中国経済はこの10年で、アメリカ経済の実に7倍の速度で成長している。
中国の一人当たりのGDPは、世界91位で、実はボスニア・ヘルツェゴビナを下回る。
・越企業 海外に積極投資
・ヨーロッパ企業 越市場をやや辛口評価
・第1原発機 2020年より稼働
・上半期 ベトナム売れ筋車種はトヨタ
[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
・IFC、ベトナムの貿易活動に5.5億USDの資金協力
この資金協力はベトナムへの支援が開始された2007年以来最大規模である。
[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/vn/
・売れ行き不調のMHB(メコンデルタ住宅開発銀行)株式
[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
・みずほ、7.6億USD出資でVietcombank株式を20%買収?
この取引の発表は今月末の予定で、ベトナムで最大の投資案件となる。
しかし、この取引についてみずほ及びみずほフィナンシャルグループ、
Vietcombankはコメントしていない。
・食品販売でタッグを組む日本とベトナムの企業
・ホンダベトナム、第3工場の建設を予定
・DHL ベトナム投資を拡大
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◎編集後記
台風と前線の影響からか、この一週間は過ごしやすくて助かっています。
いつも自分の周辺に被害がないと、「たいしたことなかったな」と
思ってしまうのですが、よくよく思い返して見ると、
これまでに台風の目が頭上を通過した、なんてことは1度あるかないか
だったことに気づきます。台風というのは、
毎度「万全の体制をとっておいて、拍子抜けする」くらいが
丁度いいのかもしれません。(森口)
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■ 編集責任者 森口
■ 編集 佐藤 斉賀 HIEN
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