ベトナム投資メールマガジン
ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた 「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。
第193号『 ベトナムハイテク分野の成長と課題 』
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★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member
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★目次 1月31日版
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▽トップニュース [ ベトナムハイテク分野の成長と課題 ]
[ 38%が「賄賂問題なし」と回答~ベトナムの若者~ ]
▽ヘッドライン [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業・不動産・政府方針,規則 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////
『 ベトナムハイテク分野の成長と課題 』
http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120131-003.html(全文)
政府は現在、ハイテク分野への大規模投資を奨励している。中には成功した案件もあるが、
投資許可を回収され、中止となった案件も少なからずある。こうした事実を踏まえ、
政府は今後、国内ハイテク分野への投資調達活動に対して、慎重に審査すべきである、
との声が大きくなっている。
2011年の年初、アメリカFirst Solarグループの太陽電池生産工場が、ホーチミンに建設された。
当初の投資額は12億USDで、2012年より稼働予定となっていた。
ただ、投資活動は8ヵ月後に中止となった。原因としては、
First Solarが、太陽エネルギーに対する国際市場のニーズを、見誤ったことが挙げられている。
また、同社が採用した技術が、最新ではなかったことも、計画中止の一因らしい。
First Solarの計画再開がいつになるかは、全くの白紙である。
ベトナムにとっては失望を隠せない。
(中略)
一方で、成功裏に実施された案件もある。
例えば、Samsung Electronics Vietnam有限会社(SEV)は、2009年10月28日、第1工場を稼働させた。
この工場の投資総額は7億USD、国内最大規模の携帯電話生産工場であり、
世界でも第2位の大規模工場となっている。この工場で生産された製品は、
世界中に供給されている。
(中略)
ただ現在、海外企業がベトナムに求めるのは、土地と労働力のみに留まる。
現地調達できる部品が少なく、部品が主に輸入で賄われ、
ベトナムでは組立作業しか行わないため、ベトナムとしての付加価値は、まだまだ低い。
有識者はこうした流れについて、ベトナムは、自国の電子部品産業を開発させる機会を
得たことになるが、生産だけではなく、質の高い技術者と設計者を
育成することも重要である、と語っている。人材の育成は、加工レーンの管理、修理、
メンテナンスに留まっている。
ベトナム大学で行われているのは、海外企業のニーズに対応するための教育カリキュラムで、
設計者の育成プログラムは設置されていない。
しかし、専門的な技術者が育たなければ、自国の製品の質的向上は、絶望的である。
『 38%が「賄賂問題なし」と回答~ベトナムの若者~ 』
http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120112-2117.html(全文)
TI外国調査機関とベトナム調査会社が協力して調査を実施した結果、
38%の人が良い職場に入るため賄賂を払う用意があると回答した。
TIによると、特殊なケースでは公明正大という規則に違反しても良いと
考えるベトナム人の若者の比率が高く、ベトナム人の若者達は経済面で
重要な意義があると判断したチャンスを生かすため、簡単に汚職行為を実行する。
汚職防止には86%の若者が貢献できると考え、60%の人が報告すると考えている。
だが、実際に汚職行為を報告した人は全体の4%だった。
若者に公明正大な観点を育むための重要なものは、
①テレビとラジオ(89%)、②学業環境(高校、大学)、
③家族(80%)、④同僚と友人(76%)である。
学校の影響は大きく、17%が公明正大について教育されたと答えているが
そのうちの3分の2は、このような教育カリキュラムはあまり効果がないと考えており、
汚職防止に関する教育は成功しているとは言えない。(続)
///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////
[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/
・ベトナムは急速に発展した26カ国中の1つ:HSBC
HSBCによればベトナムは急速な発展を見せた26カ国のグループに含まれ、
2050年には世界最大の経済規模を持つ100カ国に入るとされている。
・テト明け、銀行合併計画続々
2012年はベトナム経済にとって引き続き困難な年となりそうだ。
2012年、ベトナム経済が明るい兆しを見るためには、
第1四半期に5~8社の銀行が合併するのが良い。
2012年はベトナム銀行ネットワークにとって、再編の年となるだろう。
・経済危機の明暗 ベトナム企業の悲喜こもごも
2011年、経済危機とインフレの影響から、多くの企業が大変な苦境に陥ったが、
Vinamilk、FPT、Viettel等の大手会社は、引き続き成長率を維持しており、
約10億USDの売上も達成している。
・ベトナム越僑の送金額 この12年で8倍増
ベトナムへの越僑送金は年々増加しており、ベトナム経済を大きく支えている。
1999年にはまだ金額も12億USDだったが、2011年には90億USDに達し、
12年間で8倍も増加した。
・ADB、ベトナムに2,480万USDの資金協力
・にわかに増える日本人投資家の越企業買収
・好調の観光業界 食文化体験に力を入れる?
・世界企業で活躍するベトナム人CEO
・ベトナムハイテク分野の成長と課題
・38%が「賄賂問題なし」と回答~ベトナムの若者~
[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
・2011年の未上場市場に残るブローカーは5%
2012年の未上場市場について、ブローカー達は良くならないと考えている。
未上場市場の動きはいつも上場市場より遅く、上場市場が良くならなければ
未上場市場の状況も改善されないだろう。
[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/vn/
・2011年に1.4億USDの資産減少 ~Dragon Capital~
Dragon Capitalは現在VEIL、VGF、 VDeF、VPF、VRIという5つのファンドを管理している。
2010年末と比較すると、これらのNAVが1.4億USD失われており、
11月だけで3,300万USD、12月の消失は4,500万USDである。
・KDC、日本のパートナーに1,400万株式を発行
・ベトナムは蚊帳の外 ~アジア最大の投資資金調達国~
・好調FPT EVN Telecom投資で7,000億VND回収
[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
・ UIP 国内に第2製薬工場建設
[[ 不動産 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/realestate/
・外国投資家、ベトナムの不動産市場を楽観視
[[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/
・鉱物原石の輸出、全面禁止へ
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◎編集後記
ベトナム人の若者は、汚職に対する意識が低い。上記の記事を読んで、
常識や良識とは、その場の教育ではなく、一般社会の中で
こつこつ培われていくものだ、ということを再認識させられました。
気が付けば1月も最終日、ベトナムもテト明けで本格始動の様子。
今後の動きをしっかりチェックしていきます。(森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
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