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ホーム > ベトナム投資メールマガジン > 第196号『10年後の工業国化に向けて 迷走する開発戦略』(2012/03/13)

ベトナム投資メールマガジン

ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた
「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。

第196号『10年後の工業国化に向けて 迷走する開発戦略』

★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member
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 ★目次 3月13日版
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 ▽トップニュース [ 10年後の工業国化に向けて 迷走する開発戦略 ]
          [ ~知られざるベトナム経済~ 10の事実 ]
 ▽ヘッドライン  [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業・不動産・政府方針,規則 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////

  『 10年後の工業国化に向けて 迷走する開発戦略 』
  http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120305-2318.html(全文)
  
  先端産業は、経済発展のための大きな動力であり、
  国独自のブランドと立ち位置を作り出す分野である。
  専門家は、ベトナムが2020年までに工業化事業を完成させるためには、
  開発する先端技術を選抜し、適時支援していく必要がある、としている。
  ベトナムの目標は、2020年までに工業大国ることで、工業生産総額がGDPの40~41%を占め、
  製造工業の生産総額が、工業生産全体の約40%を占めることを目指している。

  この目標を達成するためには、先端技術を中心に開発する必要がある。
  ただ、期限まで残り8年と迫った現在、
  ベトナムでは、まだ自国の先端産業を選抜できていない状況にある。

  ワーキングチームの中には、バイク産業の発展に特化すべき、との意見もあるが、
  見解の統一はできていない。
  実際ベトナムでは、バイク産業と繊維業以外の工業分野で、発展に対する無計画さが目立つ。
  専門家の中でも、バイク産業の未来は明るくないだろうとの予測から、
  バイク産業強化に賛成しない者もいる。

  ベトナムとしては、自動車産業の特化を希望している。
  もし自動車産業が発展すれば、国内経済を発展させることになるはず、との意見が大きいのだ。

  しかし、2007年にも自動車産業の強化を謳ったものの、5年経った今も、
  ベトナムは発展のチャンスを掴めていない。
  現在、国内自動車産業として行われているのは組立が主であり、
  裾野産業も弱く、独自技術の習得もできていない。
  政府政策でさらなる制限がされ、市場は狭まる一方となっている。
  (中略)
  先端技術を強化する分野を選抜するためには、
  国家経済の実状を分析し、地域と世界全体の競争状況を分析する必要がある。
  その中で、ベトナム独自の強みを磨いていく必要があるだろう。
  それには具体的な政策の策定が必要不可欠だが、
  こうした状況に政府は、どこまで危機感を抱いているだろうか。


  『 ~知られざるベトナム経済~ 10の事実 』
  http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120301-2130.html(全文)

  ベトナム経済における過去25年間の成果が国際経済界で大きな関心を呼んでいる。
  ベトナム経済の10項目におよぶ事実がMcKinsey Global 研究報告書に掲載され、
  世界中が驚いている。

  ベトナムが2007年にWTOへ加盟したことや、外国投資家に対する強い魅力、経済構造が
  農業から工業・サービス業に移ったことが報告書の中で強調された。
  しかし、活発な成長スピードを維持するためには、工業とサービス業の生産能力を
  改善しなくてはならないことも提唱されている。

  1. アジア地域では中国に次ぐ急速な経済発展国
  2.農業の割合が大幅に減ったベトナムの経済構造
   農業はGDP貢献の比率がこの15年間で40%から20%に減っている。
   これは他のアジア諸国より早く、中国では同様の転換に29年、
   インドは実に41年間を費やしている。
  (中略)
  9.中国やインド・アセアン諸国より高いベトナム銀行の資金貸付成長率
   この10年間でベトナムの資金貸付総額は年間33%増え、中国、インド、
   アセアン各国の成長率より大きくなった。

   この急成長はベトナム経済の発展を証明し、銀行ネットワークの拡大を表している。
   しかし、不良社債および経済への悪影響に関しては懸念もある。(続)


///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////

[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/
  ・にわかに増える、顔の見えない大規模取引
   統計によると、年初から現在までで、ベトナム証券市場の状況は、
   主に外国投資家の取引で変動しており、大規模取引の影響も大きい。
   Index投資ファンド(ETF)の動きも不安定だ。
   投資家サイドが、市場変動を作っていることは間違いない。

  ・オンラインマーケット 大流行の兆し
   最近、オンラインマーケットのサイトが急増している。
   販売サイトの増加は、ベトナム通販市場を期待させるものだが、
   ブームに乗った勢い任せの運営ではなく、長期的視野を持ったシステムの構築が求められる。

  ・中国より高い?ベトナムの生産経費
   ベトナムに工場を置いた日本企業は、最終的にベトナムでの生産経費が中国を上回ると判断した。
   労働者からの賃上げ要求も高まっている。
   JETROのある専門家は「ベトナムは、投資リスクを多様化したがっている日系企業にとって、
   1つの選択肢にはなったが、主な生産拠点をベトナムに移すのは非常に危険だ」と述べた。

  ・ベトナムは、アジアのバイク産業拠点となれるか?
   世界のバイク市場は年5~6%で成長を続けており、中でも発展途上国の消費は大きい。
   こうした機会をうまく利用できた場合、
   ベトナムはアジアの中でも有数のバイク産業拠点になれるだろう。

  ・ベトナム小売形態の変化
  ・10年後の工業国化に向けて 迷走する開発戦略
  ・~知られざるベトナム経済~ 10の事実


[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
  ・国家銀行 調達金利上限を引き下げ
   3月13日から、預金期間が一ヶ月を超す預金に対する調達金利の上限が、
   年13%に引き下げられることとなった。
   同時に預金期間一ヶ月以下に対する金利の上限も年5%に引き下げられた。

  ・Dragon Capital 1億USDファンドを新規開設
   Dragon Capitalが、1億USDのベトナム企業投資ファンドを新たに開設することが明らかになった。
   Dominic Scriven 社長は、政府が取り組む国営企業の民営化という努力の中で、
   投資チャンスを掴んでいきたいと考えている、と語っている。

  ・タイの投資ファンド ベトナム不動産に熱視線


[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/vn/
  ・Dung Quat石油精製工場 株式の49%売却準備
   Petro Vietnamによると、株式売却で調達できた資金は、
   Dung Quat工場の生産能力を、現在の650万トンから1,000万トンに拡大するために、
   投資される予定であるとのこと。

  ・資産力のあるベトナム企業は?
   ベトナムでは多くの企業が資金不足で息も絶え絶えだが、
   その一方で、かなりの資産を持つ会社も存在する。
   これらの企業はマクロ経済の不況下にあって2012年も順調に営業している。


[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
  ・日系企業にベトナム株式の購入傾向
   この1年ほど、ベトナムのM&A活動に日本の投資家が大きな影響を与えている。
   外国投資家を対象にした年初の大規模な株式個別発行に
   共通している点は買い手が日本企業ということである。

  ・ホンダがベトナムでバイク販売を積極展開
  ・住友、鉄生産合弁会社をベトナムに設立
  ・Piaggio エンジン製造工場竣工


[[ 不動産 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/realestate/
  ・東急がBinh Duong不動産に投資
 
[[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/
  ・訪越間近 ベルギー経済の代表団


             ★ ★ ★ ★ ★


◎編集後記
  3月に入って一気に暖かくなり、実家の白梅もようやく開花。
  春の訪れを満喫していたら、この週末で一気に雪の舞う冬景色へと逆戻り。
  三寒四温とはいえ、極端にもほどがある。
  そのくせ、ちょっとの晴れ間に花粉が大氾濫…平和な春はまだ遠いです。
  (森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
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