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ホーム > ベトナム投資メールマガジン > 第197号『 ベトナムの「低賃金メリット神話」に陰り 』(2012/03/27)

ベトナム投資メールマガジン

ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた
「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。

第197号『 ベトナムの「低賃金メリット神話」に陰り 』

★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member
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 ★目次 3月27日版
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 ▽トップニュース [ ベトナムの「低賃金メリット神話」に陰り ]
          [ ~知られざるベトナム経済~ 10の事実 ]
 ▽ヘッドライン  [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////

  『 ベトナムの「低賃金メリット神話」に陰り 』
  http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120322-2015.html(全文)
  。
  技能と規模の大きな人材を持つ中国は「世界の工場」と呼ばれたが、賃金が急激に
  上昇しているため、多くの労働者を採用することが必要な分野で運営する企業は
  バングラデシュ、ベトナム、インドネシア等の賃金が安い国にシフトしている。

  ベトナムでは一般労働者に月当たり100USD~150USDの給与が支払われているが、
  中国南部での賃金は一人当たり一ヶ月に約300USDである。
  ベトナムのインフラ整備を中国と比較することはできないが、外国の投資家は
  このデメリットを克服できると判断している。

  ベトナムはヨーロッパとアメリカに毎年数十億USDの靴、服、家具製品を
  輸出している。2010年にはベトナムが中国を抑えてNike製品の最も大きな
  生産国となった。
  (中略)
  ベトナムは賃金が安いが、アジア一の高インフレで(2012年2月に16.4%上昇)、
  低賃金というメリットが維持できなくなってきている。
  また、McKinseyの最新報告書はベトナムの人口学の利殖が減少していることも伝えている。
  ベトナムでは労働者の平均年齢が27.4歳で中国の35.4歳より若いが、
  数値的には高年齢化の傾向を示している。

  分析者はベトナムが経済的な不安定改善のため、低い生産経費を維持しなくては
  ならないと警鐘を鳴らしている。(続)



  『 3月のFDI状況、期待のかかる日本投資家 』
  http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120326-2251.html(全文)

  日本から投資資金を調達するチャンスが来ている、という話は、数ヶ月前から出ていたが、
  最近になって、具体的な数字が出てきた。

  なかでも最も重要なのはFDI実施額である。年初3ヶ月、FDI実施額は25.2億USDに達し、
  前年同期の99.2%相当となった。額自体は昨年を下回るものの、
  先月末に発表された10億USDという額に比べれば、3月の実施額は大幅に増加している。

  注目すべきは、最大規模の投資案件全てが、日本投資関係であるということだ。
  計画投資省外国投資管理局によると、年初3ヶ月、日本はベトナムにとって
  最大の投資国となっている。新期投資申請額と増資額は23億USDで、
  ベトナムへの全体投資総額の88.8%を占めている。
 
  日本のTokyu Binh Duong投資計画が月内に投資許可を発行されたことで、
  不動産分野は、3月最大の投資額を調達できた分野となった。
  先月まで不動産分野は、最下位だった。

  3か月通して見ても、最大投資額を調達でき他分野は不動産で、その額は12億USD、
  申請総額の45.5%を占めているのだが、件数自体はわずか2件での達成である。(続)



///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////

[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/
  ・3月までの貿易額、毎月増加傾向
   統計総局は、3月の輸入額は輸出額を上回り、輸入超過額は約1.5億USDとなると、報告した。
   今年に入って輸出入額は、毎月前月を上回る傾向が続いている。
   ここ数か月は、輸出額と輸入額の差がさほど大きくないため、歓迎すべき事象と言える。

  ・第1QGDP成長率 過去3年で最低
   計画投資省は、2012年第1四半期のGDP成長率が4%となると報告した。
   今回、全分野の成長率が以前を下回っており、特に、建設分野が大幅減となった。

  ・問題だらけ 未熟な個人情報の取扱い
   顧客情報の機密保持ということが、ベトナム企業では重視されていない。顧客の個人情報に関することで、
   賠償になったこともない。例えば、ある銀行へ預金すると、その後でその銀行の職員が
   顧客の携帯に電話をかけ、Visaカードの作成等の営業を行うことがある。

  ・ベトナムM&A 外国投資家が主導
   Vietnam ForumのM&A研究チームは、国内のM&A活動の今後について、経済状況の停滞を背景に、
   急増するとの予測を示した。専門家は、海外からのM&Aが増加した理由について、
   外国投資家が直接投資より、ベトナム企業を買収したほうが、有利であると認識していることを挙げた。

  ・3月のFDI状況、期待のかかる日本投資家
  ・外貨準備資金 年初以降20%増
  ・ベトナムの「低賃金メリット神話」に陰り
  ・ベトナムの各分野にフォーカスするBarclays Capital
  ・競争力は最低ランクのハノイとホーチミン ~EIU調べ~

[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
  ・ベトナム人の銀行口座所有率は20%
   Bui Quang Tien局長は2011年12月末、サービスを多様化して電子清算技術の応用を促進させるため、
   首相が「2011年~2015年まで現金を利用しない清算手段の促進計画」を認可したと述べた。

[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/vn/
  ・Bibica Lotte-Bibicaへの社名変更はおあずけ
   Lotteは現在、Bibicaの株式38%を保有している。そのため、社名をLotte-Bibicaに変更するよう
   要請を行っていたのだが、Bibicaのその他の株主には、反対意見も多かった。
   理由としては、「Bibica」という名前がベトナムには浸透しているということ、
   しかも、Lotteが社名変更を強要する場合、500万~700万USDをBibica側に支払う必要がある。

  ・ミャンマーへの投資額、4倍増で20億USDへ
   このほどHoag Anh Gia LaiがミャンマーのYangon市で3億USDを投資した
   多目的オフィスビルの設置計画を発表した。ヨーロッパの投資家は以前から
   ミャンマーに興味を示していたが、今までは調査活動しか行っていなかった。

  ・初のアルミ工場 4月より試験運行開始
  ・病状悪化のベトナム企業


[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
  ・KIS  外国金融機関がベトナムに本格参入
   1996年から2005年にかけて、KISは財務省との話し合いを重ね、
   ベトナム証券市場を設立するにあたって、最初期に適用すべき政策について提案を行っていた。
   2006年、KISはホーチミン市に駐在事務所を置き、
   2008年には不動産を中心に、ベトナムでの投資を拡大させてきている。

  ・ニチレイ Cholimex株式の19%を買収
   日本のニチレイグループ子会社のNichirei Foodsは、ホーチミン市のCholimex食品株式への
   出資を完了し、ベトナム市場に本格的に参入することを明らかにした。
   Cholimexは、国内製の各種調味料などを調達する大企業で、主にヨーロッパ方面に
   冷凍食品の輸出を行っている。

  ・日本の大手小売企業がベトナム進出に猛チャージ
   一般の消費者から富裕層までターゲットにする日本の投資家が
   日本製品をベトナム市場に参入させることが明らかとなり、日本の国内市場が
   飽和状態であることをうかがわせている。

  ・ベトナム進出の外国企業はほとんどが中小規模
  ・日本の投資家にモテモテのLong Duc工業団地

 


             ★ ★ ★ ★ ★


◎編集後記
  この時期街を歩くと人ごみの中には、艶やかな袴姿の学生と、カチッとした
  リクルートスタイルの学生が入り混じっています。
  表情はひどく対照的ですが、初々しさには変わりがなくて、
  微笑ましい気持ちにさせられます。自分にとってはずいぶん昔のことに
  なってしまいましたが、新鮮さを少しでも思い出せれば…と、
  つい目で追ってしまいます。(森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
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