ベトナム投資メールマガジン
ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた 「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。
第208号『 独立から67年 ベトナム経済のこれまでとこれから 』
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★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member
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★目次 9月11日版
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▽トップニュース [ 独立から67年 ベトナム経済のこれまでとこれから ]
[ 証券会社、外国勢が大挙設立か? ]
▽ヘッドライン [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業・政府方針,規則 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////
『 独立から67年 ベトナム経済のこれまでとこれから 』
http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120904-1930.html(全文)
1945年9月2日、9月革命が成功し、100年に及ぶフランス植民地時代が終了、
ベトナムは独立国となった。
その後、世界から見るベトナムの立ち位置も刻々と変化してきた。
この67年、ベトナムは30回にわたる戦争を経て、途中、南北が分断された時期もあった。
その後、戦後の回復期に入ると、資金難、貿易禁止、
旧ソ連や東ヨーロッパの社会主義国家の解体があり、アジア地域の経済危機・金融危機の発生、
近年では国際的な経済危機と金融危機の影響も大きく受けたが、
大幅な経済成長を遂げてきた。
政治面では、ベトナムは完全に独立国家となり、国連や東南アジア各国協会にも参加、
世界170ヶ国と外交関係を持ち、貿易関係も200ヶ国、
WTOに加盟したほか、現在、国連安保理の非常任理事国になっている。
ベトナムの立場は、アジアだけでなく世界的に見ても、徐々に高まってきている。
2011年までベトナムのGDPは31年間連続の成長となった。
これは、中国の33年連続に次ぐ記録である。
経済構造も大きな変化があった。比GDPの農林水産業比率は、40.2%(1985年)から
22.02%(2011年)に減少した。
反対に工業・建設業比率は27.4%から40.97%に拡大した。
農業分野には、奇跡ともいえる変化がおきた。
米栽培では、生産能力があまりにも低く、国内需要にさえ対応できなかった状況から、
大量輸出できるようにまでなったのだ。ベトナムが現在、世界第2位の米輸出国となり、
国際食糧安全化にも貢献している。
(中略)
2012年は、2011~2015年の5年開発計画と、2011~2020年の10年開発計画の実施から2年目となる。
ベトナムの2020年の総括目標は、現代工業生産国となることである。
2011~2012年の2年、ベトナムはインフレ抑制をするとともに、
マクロ経済の安定化を図ってきた。
この先も成長を続ける為には、3つの戦略的対策を実施することが必要であるといわれている。
(1)体制の充実化
(2)労働人材の質的強化、基礎構造の整備
(3)成長方式の変更、経済の再構成、がそれである。
『 証券会社、外国勢が大挙設立か? 』
http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/20120906-2113.html(全文)
2012年9月15日より、ベトナムで外国の投資家による証券会社設立が可能となる。
だが、現在の証券市場で100%外資系の証券会社設立は、できるのだろうか?
現在、ベトナムの市場で外国投資家の所有率が、49%に達した証券会社は105社中15社。
これらの投資家は日本、マレーシア、シンガポール等のアジアの国が主体だ。
外国投資家の所有率は20%、15%に達する会社は数社である。
他の証券会社で外国パートナーが所有するのは5%~10%で、
これらはETF投資ファンドがメインである。
27の上場会社中20社で、外国投資家の所有率が5%未満となっている。
2011年はアジアの外国企業がベトナムの証券会社株式を大量に購入した。
その目的は証券会社の支配権を握り、
ベトナムで100%外資の証券会社が、設立可能となる2012年まで待つことだった。
また、ベトナム証券の価格はアジア地域で非常に安くなっているため、
証券会社を買収するチャンスだった。
(中略)
2012年9月15日以降、証券法の修正・補足に関するガイドラインとして
No. 58/2012/ND-CPが有効となり、
銀行、証券、保険の各分野で2年以上の活動経験を持つ外国投資家が、
ベトナムの証券会社の49%まで所有し、
または、100%外資系の証券会社を設立できることが定められた。
財務省は現在ガイドラインNo.58の詳細を作成している。
財務省の案内発行後、ベトナムで外国証券会社の設立ブームは来るのだろうか?
(続)
///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////
[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/
・ベトナム製携帯電話 衰退深刻
国内製の携帯電話は、一時非常に流行したものの、今は徐々に消えつつある。
多くの国内製携帯電話メーカーは、海外勢との競争に破れ、衰退の一途を辿っている。
・ベトナムは、高速道路整備費用がお高い
建設省によると、ベトナムの道路整備の投資額は、他国と比べると、大きな差があるという。
建設省はその理由について、ベトナムの政策不足、企画の不適切さ、
手続きの複雑さのため、整備期間が延長される場合が多いことを挙げている。
・対日輸出海老 100%検閲対象に
今後、エトキシキンの比率が基準を超えた場合、直ちに返却されることになる。
その場合の検閲費用、手続きの手数料、運搬経費等は全て企業が負担する。
全体の経費は1万USD以上だ。1回の輸出で企業が得る利益は2,000~3,000USD、
上記のリスクを思うと、ベトナム企業は日本に海老を輸出できなくなる。
・ベトナムの国際競争力、10ランクの急降下
この3年間でベトナムの競争力が低下してきており、
格付けだけではなく評価の指数も下がっている。
体制、インフラ整備、マクロ経済環境、医療・基礎教育等を含んだ基本環境
(Basic requirements) の評価では、ベトナムのマクロ経済環境が一番低く、
ランクは106位だった。
・ベトナムの税金・手数料は、アジアの3倍!?
2011年政府は、インフレ抑制を優先させるため、年度予算の支出制限を呼びかけた。
しかし実際には、政府消費は約4%増加という結果になった。
報告書には、「 この20年で、ベトナムは政府中心管理経済から市場経済に変化している。
しかしベトナム政府の消費規模はまだ急速増加を続けており、1990年の比GDPの
約22%から2010年には、比GDPの30%になった。」と掲載されている。
・米の年間輸出量 700万トン見込み
・ベトナムの借金は一人あたり750USD
・独立から67年 ベトナム経済のこれまでとこれから
・大企業 膨らむ赤字に四苦八苦
[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
・越銀行立て直しにIMFは不要?
財政専門家は、「IMFによると、銀行ネットワークを再構築するためには、
GDPの5%相当となる60億USDが必要となる、と言われている。
ただ私個人としては、40~50億USDあれば充分であると考えている。
この資金は、各商業銀行のリスク準備資金、国債発行、国家銀行の予算から集めるべきだろう。
また、ベトナムは外貨準備資金が充分にあるので、問題ない。」と述べた。
・問題視されるベトナム銀行の重複所有
ベトナムの金融機関で所有が重なっていることが物議を醸している。
原因の中の一つは、能力ではなく投資先との関係にポイントを置いて、
投資が実施されたことだ。
・証券会社、外国勢が大挙設立か?
[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/vn/vn/
・REE 発電分野に多額投資
同社は主に、基礎施設を供給する会社に注目している。これらの会社への投資は、
短期間での利益は見込めないものの、長期的に見れば、発電会社の活動を支え、
将来的な利益を得られると考えている。
・病めるベトナム企業の現状
ベトナムは2011年から今に至るまで経済不況が続いており、発表された数字も
期待とはかけ離れている。年初6ヶ月のGDP成長率は4.38%で全体の貸付資金に
成長は見られず、7月末の時点で3万社以上の企業が廃業や営業中止に陥った。
業績不振は国内外の経済不況やベトナム企業の発展戦略が持つ脆弱性の影響だ。
[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
・たった27秒でベトナムへの投資を決めたCEO
[[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/rule/
・ベトナムの潜水艦第一号が進水
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◎編集後記
9月2日は、ベトナムの独立記念日でした。振り返ってみると、
日本が終戦から順当に回復していく中、ベトナムの67年は本当に近年まで、
戦争の犠牲になり続けてきたことが分かります。
今日は同時多発テロから11年、震災から1年半にあたります。
犠牲になられた方々には、心からご冥福をお祈りします。
世界が少しでも平穏でありますよに。(森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
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