ベトナム投資メールマガジン
ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた 「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。
第209号『 増える日本からの投資 ベトナムの高まる期待 』
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★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member
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★目次 9月25日版
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▽トップニュース [ 増える日本からの投資 ベトナムの高まる期待 ]
[ 自動車産業停滞の原因は、朝令暮改の政策にアリ ]
▽ヘッドライン [ 経済・金融,ファンド・不動産・VN企業・外国企業・政府方針,規則 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////
『 増える日本からの投資 ベトナムの高まる期待 』
http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120924-2158.html(全文)
日本からの投資は今後も増加が続く、という見方が多い。
ベトナムはこのチャンスをうまく利用することができるだろうか?
これまでと異なり、今は地方行政や企業が積極的に外国投資家の投資を誘致している。
9月中旬、Hai Duong省Dai An工業団地では
日本の中小企業が手掛ける裾野産業の工場が整備された。
これはベトナムのDai An民間株式会社と、日本のForvalグループの共同プロジェクトである。
日本企業の代表者は、ベトナムの投資環境が改善されてきていると語る。
日本の大震災やタイの洪水、特に最近では日中関係の悪化を背景に、
他の国に工場を移したい日本企業がかなり増えてきているという。
これまで中国やタイを注目していた日本投資家が、
今ベトナムや、インドネシア、マレーシア、フィリピンに視線を移してきている。
その中でベトナムは日本との政治的、経済的関係も非常に良好であり、
両者が互いを必要とする関係にある。
そのため、今後ベトナムへの日本の投資は、大きく増加することが予測される。
今後、トヨタ、キャノン等の大きな投資家だけでなく、
裾野産業を手掛ける中小企業もベトナムに進出すると予測される。(続)
『 自動車産業停滞の原因は、朝令暮改の政策にアリ 』
http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120917-2306.html(全文)
政府政策が短期間で変更されることが多く、
この9年ベトナム自動車市場は、あまりにも大きく変動しすぎたため、
安定性に欠けるとして、多くの投資計画が流れた。
2011年5月、商工省は車両輸入を抑制するため、通達No.20を発行した。
それによって、企業が車両を輸入する際、メーカー、または代理店の委任状が必要となった。
それにより、商社は全て市場から外された。
残りのFDI企業だけが、メーカーの委任状を持って車両を輸入できる状況となった。
多くの商社が売買契約を交わし既に送金もされていたのに、
車両が港にまだ着いていなかったため、困っていた。
中には、中国メーカーに代理店申請を行った企業もあったが、他の分野に移る企業も多くあった。
自動車市場が目に見えて停滞するようになったのは、2012年1月1日からだ。
車両売上は前年より40%減、前年には17万台が売れていたのが、
今年は8月末までで48,910台という状況だ。前年同期より32%減である。
今年の販売台数は、95,000台に留まるとの予測がされている。
先日、商工省は2011年に送金済みでありながら、車両を輸入できなかった商社に対して、
3ヶ月に限って輸入を許可することを発表した。
自動車会社としては、生産計画を実現するためには、約20年という長いスパンで
安定した政策を欲している。
しかし実際には、コロコロ変わる政策が原因となって
この10年ベトナム自動車産業への投資は、余り実現が出来ていない状況となっている。(続)
///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////
[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/
・対中輸入超過額 止まらぬ増加の理由
中国はベトナムにとって最大の輸入元市場ではあるものの、
輸出先としては第5位の市場である。Vo Tri Thanh氏によると、
現在ベトナムの対米貿易は、輸出超過の状態にあるものの、
詳しく見ると、商品の一部は中国や日本から輸入されたものである、という。
・マクロ経済のリスクは今も成長中!?
ベトナムの経済が、今のような状況になった原因は時代遅れの経済構造にある。
銀行ネットワークの不良社債は7%~8%、或いは10%にまで上昇する可能性もあり、
2012年には約300兆VNDに達する。
中でも国営企業の不良社債は非常に大きく、全体の70%を占める。
現状ではこれが最大のリスクとなっている。
・真面目に生きちゃバカを見る?ベトナム税制度
WTO加盟後、政府は一般企業の活動を支えるため行政手続を簡素化し、税金を削減してきた。
しかし、この国では企業の負担が段々大きくなってきている。
先日発表された国会経済委員会の報告によると、ベトナムのGDPに対する
税金・手数料の占める割合は、アジア諸他国と比べても1.4~3倍高いのだという。
・急増するシンガポールの投資 ―ベトナムM&Aの現状―
2007年8月から現在までにシンガポールの各企業が10件のM&A案件を通じてベトナムに
約2.03億USDを投資している。これらの大部分は工業分野と
化学分野(最近5年間で4件)であり、その他は薬品および生物工学分野(2件)、
建設分野(1件)、日用品(1件)、運搬分野(1件)と財政分野(1件)である。
・BMIの調査に見る「薄れゆくベトナム通信市場の魅力」
ST Telemediaの通信代表者によると、同社は他社と同じくベトナムにおける
投資チャンスを探しており、MobiFoneの民営化を待っている。
しかし、現時点でベトナムの通信市場は飽和状態となっているため、
現地の通信会社と提携したり新会社を設立したりする考えを持っていない。
・増える日本からの投資 ベトナムの高まる期待
・ベトナムのスマホ利用者、前年比5%アップ
・自動車産業停滞の原因は、朝令暮改の政策にアリ
・Alibaba.com ベトナム製品の人気
・減少を続ける中国人観光客
[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
・国債市場 3年で約224.700兆VND調達
3年前の2009年9月24日、国債専用市場が開設され、
ハノイ証券取引所で取引されるようになった。
これが国債市場だけでなく、ベトナム証券市場の発展にも大きく貢献した。
この3年で、国債発行は国家予算の効果的な調達ルートとなっている。
・抜け道多し、ベトナム会計報告書
上場会社である限り、特定の会計基準を適用する義務があるものの、
多くの企業が適用していない。
適用した会社があっても、会計報告書の説明書の中に記載されていない。
内容が理解できない場合、政府管理機関が企業側に説明を求める。
また、企業側の説明文も理解し難いものが多い。
政府管理機関が企業の会計報告書の説明を理解できなければ、
企業の財政状況を正しく判断できないのは、当然のことである。
・どこまで変わる?銀行資金貸付の成長率
数行の大銀行で資金貸付成長が、マイナスもしくは非常に低くなっている。
Eximbank(ベトナム輸出入銀行株式会社)は
最近8ヶ月で資金貸付成長が年初を下回っている状態だ。
同様にVietinbankも成長率2%と勢いが感じられない。
・東アジア最速の発展 ~ベトナムの国債・社債市場~
ABMの評価によると、2012年第2四半期に国際金融市場が不安定だったことで
アジア地域の国債・社債市場が伸び続け、2012年6月末で5.9兆USDを示して
3月末より1.9%増え、2011年6月末より8.6%増加している。
・最新の統計に見るベトナム銀行の「体調」
・ベトナム外貨準備資金 230億USDに
[[ 不動産 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/realestate/
・ホーチミン市×JBIC、インフラ整備でタッグ
[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/vn/vn/
・Petrolimexのシェア、国内市場48%の危機
[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
・フランス企業5社、ベトナムの港を視察
[[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/rule/
・アメリカから100の学校がベトナムを訪問
アメリカ留学フェアに参加するため、
100のアメリカの学校が今月中にベトナムを訪問する予定となっている。
今回の留学フェアは過去最大規模のものである。
・銀行上場に関する新規則 不良社債3%超過は不可
このガイドラインによると、2012年10月29日以降、各商業銀行株式会社、
財政株式会社、資産管理会社株式会社が上場を希望する場合、
以下の条件を満たす必要がある、とのこと。
(1)最低2年間の活動経験があること
(2)6ヶ月間連続で業績が黒字であること
(3)4半期のうち2期連続で、不良社債の比率が3%以下であること
・2020年完成を目途に宇宙センター着工
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◎編集後記
毎年異常気象と言いつつも、彼岸を越えると朝晩の冷え込みがぐっと増し、
秋の気配が濃厚になるのが不思議です。
地元の山の稜線はまだまだ緑が濃いですが、これからひと月のうちに、
山頂は紅葉が見ごろを迎えるそうです。
町の動脈である国道が、観光客で混雑するのは恨めしいのですが、
これも秋の風物詩と思って、やり過ごすしかありません。(森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
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