ベトナム投資メールマガジン
ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた 「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。
第212号『 世界ルールに逆行するベトナム証券市場 』
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★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member
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★目次 11月13日版
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▽トップニュース [ 世界ルールに逆行するベトナム証券市場 ]
[ ベトナムのカジノ政策方針 煮え切らない政府 ]
▽ヘッドライン [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業・政府方針,規則 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////
『 世界ルールに逆行するベトナム証券市場 』
http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/20121101-2040.html(全文)
700社が上場しているにも関わらず、2USD以下の株価で
取り引きされる市場は世界中でも例がない。
証券市場とは平等で透明性の高さが求められるものだが、
ベトナムの証券市場はこの12年で、これらがまだ整備できていない。
取引に平等性が乏しいことは、既に小さなこととなったが、
上場企業の株主間に平等性がないのは大きい。
ベトナム証券市場は公共企業の運営基準に基づいて活動しており、
多くの上場企業と公共企業が基本的に、
国営企業もしくは民間企業の運営基準に基づいて活動している。
小さな株主はほとんどが見限られており、合法的な権利に違反している。
国家証券委員会は政府管理機関としてはよく頑張っているが、
公共企業の株主に対しては合法的な権利の保護を果たしておらず、
小さな投資家の多くが市場から撤退している。
ベトナム証券市場は13年が経過したが商品の数は少なく、取引額も小さい。
705銘柄がハノイ証券取引所とホーチミン市証券取引所で取引されているが、
その数は8,500万の人口と40万の企業を抱える国にとっては小さい。
主な経済分野はまだ国が掌握しており、証券市場に参加していない。
現在、ベトナム証券市場で取引されているのは一般の証券である。
企業法で複数の種類の証券を発行することが認可されたが、
一般証券以外のものを発行した企業はまだなく、
発行された証券も基準を満たしていない。派生証券は安全な投資手段であり、
取引活動を促進させ、世界中の市場で数百年前から取引されてきたが、
ベトナムにおいてはまだ存在すらしていない。(続)
『 ベトナムのカジノ政策方針 煮え切らない政府 』
http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20121029-1751.html(全文)
カジノに関する話題については、特に最近、財務省がカジノ活動に関する規定を発行した。
それには以下2点が強調されている。
(1)参加者は外国籍を有すること
(2)外国投資家の投資申請額が最低40億USDであること
その他、カジノの投資ライセンスの申請は、厳しく審査されることになる。
カジノの営業ライセンスについては、施設の竣工後、その発行が検討される。
また、首相に最終報告する前段階で、投資許可発給機関は、
最低5つの省(財務省、計画投資省、公安省、文化スポーツ観光省、建設省)に
審査を求める必要がある。
10月の国会常務委員会の中でVuong Dinh Hue財務大臣は、
カジノはベトナム駐在の外国人を対象とするサービスである、と述べた。
また同会議において、カジノに関して多くの懸念が寄せられた。
国会経済委員会委員長-Nguyen Van Giau氏は、
「国家予算の収入拡大という目的をむやみに優先すべきではない。
カジノ営業は、ベトナムの政治方針には合っていない。」
と、強い批判を口にしている。
その一方、多くの外国投資家側では、カジノに対するベトナムの姿勢について、
詳細な情報を欲している。
「政府はカジノ入場対象者を詳しく規定すべきである。ベトナム国民の中には、
カジノでの支払い能力を充分有している者もあるため、本来禁止されるべきではない。」
との意見もある。
(中略)
ベトナムに進出したい投資家は、いずれもその複雑な行政手続と、
市場制限に直面せざるを得ない。
そんな中、シンガポール、カンボジア、マカオ等の近隣諸国では、
カジノ政策の成功により、多くの外国投資家と観光客を獲得している。
///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////
[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/
・貸付金利高続く 企業の声無視
経費を補填するための金利差(調達金利と貸付金利の差)が8~10%になり、
銀行が大幅黒字となる一方、企業はさらなる苦境に立たされている。
・企業に上場を躊躇させる「買収」の2文字
証券市場の主な役割は資金の調達である。
以前は市場が成長すると、多くの企業が資金を調達するために上場した。
しかし今年は、資金調達のルートが活用できず、追加発行の株式も売れないため、
多くの企業が上場を延期した。
・公的債務 来年以降も増加見込み
ベトナムへの投資の需要が増加している一方で、GDP成長率は目標を下回る見込みが
強まっている。公的債務も増加が続いており、
2012年以降も国の借金は増加が続く傾向にある。
・HSBC 2012年インフレ8%以下と予測
HSBCは「インフレはこれから年末にかけて上昇が続く。
国家銀行が財政政策を緩和すれば、銀行金利は8%で維持できると期待される。」
と評価した。
・ハノイ市の鉄道整備計画に「脱線」の危機?
ハノイ市には2016年までに第1モノレールの運行を開始する計画がある。
しかし、現時点で工事はまだ開始されておらず、
法律面が不充分で人材も不足している状況だ。
・ベトナム経済 翌年も悲観的見方大
今後12ヶ月のベトナム経済について、まだリスクと課題が山積している、との評価。
その要因は、マクロ経済では今後しばらくは国際市場の需要がまだ低く、
ベトナムの主な輸出先市場の成長が遅い上、国内市場の需要も低いこと、
インフレと経済状況の停滞による負担が大きいため、消費能力が減っていることなど。
・安すぎる国内英語教員の給与
・不良債権の80%を占める経済分野とは
・ベトナム米輸出量が世界1位に
・朝日放送 ベトナム旅行番組を制作
・携帯電話会社、迷惑メールで1日30億VNDの収益
・ベトナムのカジノ政策方針 煮え切らない政府
・10月までの企業数と就労者数
・Pham Chi Lan経済高級顧問、投資環境改善の遅れを指摘
・JP Morgan、ベトナム経済が2015年までに5%成長と分析
[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
・BIDVヨーロッパに支店開設 ベトナムで2番目
ベトナム投資開発銀行株式会社(BIDV)が、11月7日、
チェコの首都プラハに駐在事務所をオープン、初のヨーロッパ進出を果たした。
・第3四半期で半数が赤字となった証券会社
相場の暴落と流動性の大幅減少で、多くの証券会社で仲介、自己売買、
コンサルティング等の部門が大幅に売上を減少させた。
最新の統計では62社の会計報告書が提出され、30社が第3四半期に赤字となっている。
・国債金利 年11%近くに
・世界ルールに逆行するベトナム証券市場
[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/vn/vn/
・日本からの発注で縫製・繊維製品が好調をキープ
ベトナムでは現在4社の縫製・繊維会社が、日本から2013年の
オーダーを受注しており、日本に対する来年の輸出には好調が期待されている。
・Petro Vietnam 税金未納額10兆VND
今後もPetro Vietnamは、2011年と2012年の金利を納めなければならない。
先日、ホーチミン市税務局は同社に対して特別諸費税の納入違反に対する処罰を決定した。
それによるとPetro Vietnamの追徴課税と罰金の総額は、
1兆VND(うち罰金5,038億VND)にのぼる。
・Viettelがベトナムの納税NO.1にランク
[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
・日本がNghi Son石油精製投資計画の実施を延期
Reutersは出光興産(日本第3の石油精製会社)が計画していた
Nghi Son石油精製工場の活動開始を、
当初の2014年から2016年に延期したと発表した。
・Coca-Cola会長、ベトナムは魅力的な投資市場と断言
ベトナムに5億USDも投資することを決定したのは、
ベトナムの発展性が大きいと判断したからだ。
ベトナムはコールフリードリンクの消費が世界平均の20%で、
我々にとって見逃せないビジネスチャンスである。
・PepsiCo Vietnamの株式51%を握る日本企業
PepsiCo Vietnamとサントリー(日本)の間でPepsiCoの株式51%を
サントリーに売却し、新たな合弁会社を設立することが決定された。
・増資&変革したロッテベトナムの今
[[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/rule/
・IMF/WB、政府に財政政策を緩和すべきではないと進言
・2013年経済社会開発計画が確定
・増えるスーパーマーケット、500店舗が新規開店
・超過輸入傾向、再び
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◎編集後記
私の実家は適度な田舎にあるんですが、選挙が近づくと、
よく、突然空きテナントの窓に候補者ポスターが貼られるようになり、
その後、候補者事務所になっていることがあります。
先日も見ました。これも解散間近の風物詩か?(森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
■ ベトナム投資ニュース http://www.bcc-jp.com/member/
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