ベトナム投資メールマガジン
ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた 「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。
第213号『 赤字まみれの国営企業 当事者に危機感はなし 』
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★目次 11月27日版
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▽トップニュース [ 赤字まみれの国営企業 当事者に危機感はなし ]
[ インスタントラーメン、調味料、魚醤が外国の支配下に! ]
▽ヘッドライン [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業・政府方針,規則 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////
『 赤字まみれの国営企業 当事者に危機感はなし 』
http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20121119-2033.html(全文)
財務省は、2011年12月31日までの国営企業の負債額について、
1,292.4兆VND、前年同期比18.9%増となることを明らかにした。
負債額/株主資本の割合が2011年に平均1.77倍に達した。
特に、国営企業30社については、その比率が3倍以上にもなるという。
現在国営会社が国の不良債権全体の40%を占めているが、
保証財産がないため、銀行も資金を回収できない状況だ。
(中略)
外国から借入れを行う際、企業が返済できない場合は
財務省が企業に代わりに返済することになるのだが、
その場合は、各企業が財務省に返済を行う義務が発生する。
実際財務省は、ベトナム製紙株式会社に代わって、外国への返済を行っている。
しかしさらに、ベトナム工業建設公社、Song Daグループ、
セメント工業公社のなどでも、
政府保証で外国機関から10,970万USDの借入れを起こしているが、
返済が困窮している状況だ。
財務省によると、上記企業は今後5年のうちに財政再建を行い、
財務省への返済を行うことを約束しているという。
しかし、約束が守られる可能性は低い。
国営企業が返済できない場合、その負担は政府に頼るしか方法がない。
これまでも、Vinashinでは返済が延期され、その一部が政府負担に移行している。
国営企業の借金の一部は、既に不良債権と化している。
しかし、これまで政府管理機関と国営企業の間で、
こうした負債の処理方法については、具体的な提案がなされたことがない。
Vinashinの場合、約2年で再建しているが、
借金整理に関する具体的な数字はまだ出ておらず、また、その見込みもあいまいだ。(続)
『 インスタントラーメン、調味料、魚醤が外国の支配下に! 』
http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20121115-2041.html(全文)
今や繊維・縫製、プラスチック、機械製造の分野だけにとどまらず
製菓、インスタントラーメン、調味料、ニョーク・マム(魚醤)の
マーケットシェアにも外国グループの勢力が押し寄せている。
日用品の分野ではベトナム企業の倒産が続出しているが、
外資係企業は逆に急成長している。
外国製品は大都市のスーパーマーケットだけではなく、
地方の市場でも販売されている。
外国製品は良く売れるという。また、アフターケアも非常に良いため、
店のオーナーも外国の品物を仕入れたくなるそうだ。
あるベトナム食品会社の社長は、現在、ベトナムの食品・日用品分野の大企業は
主に外資関係だと述べた。Acecook、Uni President、
Maggie、Unilever等のメーカーはベトナム人の間でもポピュラーな存在であり、
販売ネットワークも急速に広がりつつある。
(中略)
Colusa-Miliket食品食糧株式会社の代表者によると、ベトナム企業の生産技術は
外国企業の技術に決して劣らない。
しかし、財政力が制限され、まだ運営レベルが高度とは言えない。
また、ブランディング、宣伝、PRも外国企業には押されている。(続)
///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////
[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/
・渡米留学生の数 世界第8位
国際教育学院(IIE)のOpen Doors 2012報告書によると、
2011年度、アメリカに留学したベトナム人の数は15,572人にのぼる。
アメリカの留学生のなかでも8番目の多さで、全体の2%を占めている。
・Da Nang市 外国投資確保に掛ける情熱
同市は韓国に対して、投資戦略と財政力があり、ハイテク技術を持つ有望な投資家である、
と評価している。今後は、ハイテク産業、裾野産業、
付加価値の高い輸出製品の生産分野などへの投資を勧めたい考えだ。
・ベトナムの輸出入会社、信頼度にSOS
11月14日付けでHSBC Vietnamが発表した貿易信用指数に関する報告によると、
この6ヶ月でベトナムの輸出入会社の信用が若干下がり、115ポイントから
110ポイントに落ちた。
・ベトナム産の米とゴム、最大の得意先は中国
税関総局の統計によると、年初10ヶ月の段階で
ベトナムの米とゴムを最も多く輸入しているのは、依然として中国である。
中国がベトナムから輸入し米は184万トンで、前年同期より6倍も増えている。
・世界で活躍するベトナム大富豪
・赤字まみれの国営企業 当事者に危機感はなし
・インスタントラーメン、調味料、魚醤が外国の支配下に!
[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
・国債市場の90%を握る銀行
過去2年に比較すると2012年は各銀行が国債の購入に積極的だ。
昨年、各銀行の国債購入は76.801兆VNDだったが、今年は
11月21日現在で117.755兆VNDの国債を購入しており、前年比で1.5倍を超えている。
・僑居からの送金が世界9位のベトナム
世界銀行の情報で、僑居による発展途上国への送金が
2010年~2011年にかけての急増で3,720億USDに達すると
予測されており、2010年より12.1%増える見通しとなった。
・資金流動性問題、解決への道は険しく:財政監査委員会談
各金融機関のCAR(資金式最低比率)に急減する傾向があり、大きな問題になっている。
営業方針が古く、投資資金の拡大による成長への期待拡大が原因だ。
だが、銀行は主な資金供給ルートであり、
経済を動かす資金の80%が銀行によって供給される。
これが銀行ネットワークの持つリスクである。
・ANZ、ベトナムの金利はアジア10ヶ国中で最高額と発言
[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/vn/vn/
・Vinamilk 好調の恩恵は誰のもの?
Vinamilkはここ数年急成長が続いている。それに伴い、株価も長年に渡って
急上昇の状態にある。そのため、長期投資家にとって同社株は、一番人気となっている。
特に、外国投資家にその傾向が顕著だ。
・経済危機、60%の企業に影響
ハノイ、ホーチミン、ハイフォンの各市で2,500社の中小企業に対して
行った調査によると、60%の企業が2011年に起きた国際経済危機の影響による
営業環境の悪化がまだ続いていることが判明。
この数値は2009年の17%を大きく上回っている。
・FUJITONメッキ鉄板工場 Bac Ninh省で竣工
・Nghi Son石油精製工場 来年起工予定
[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
・タイ石油グループ ベトナムに世界最大の石油精製工場を計画
タイが検討しているこの工場は、完成すれば、生産能力が66万タンク/日、
世界最大の石油精製工場の一つとなる。工場整備の投資額は287億USD。
この計画は、国の工業施設拡大の方針にとっても重要なステップである。
・スタバ旋風、ベトナムに上陸
C&W ベトナムのChris Brown社長は、スターバックスは2012年中に1号店をオープンし、
来年にはホーチミン市の中心部に3店舗から5店舗を開店させる計画があるとした。
・日本企業はベトナム進出がお好き?!
ホーチミン市で行われた日本・ベトナム企業交流会でJETROサービスの担当部長は、
「日本のサービス業は、今まで日本国内の市場のみに注目していたが、
今後は外国に進出する傾向もある」と述べた。
これは日本では若者より年配の年齢層が多く、
飲食やショッピングの需要が年々減っていることによる。
・Long Hau工業団地 日系医療機器工場誘致
[[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/rule/
・アメリカの8大企業、ベトナム市場を視察
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◎編集後記
衆議院解散の数日後に、政党のイメージCMを見ると、
「その辺の準備だけは周到だな」と、思わず皮肉りたくなります。
選挙まであと3週間、あとどのくらい離合集散があるのか分かりませんが、
年の瀬の慌ただしさに流されて、要らぬ一票を投じないように、
ぎりぎりまで候補者さんの声に耳を傾けなければいけませんね。(森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
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