ベトナム投資メールマガジン
ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた 「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。
第214号『 ベトナムは中国を撤退した日本に選ばれるか? 』
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★ブルーチップベトナム投資・分析情報★ 12月11日版 第214号 http://www.bcc-jp.com/member
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▽トップニュース [ ベトナムは中国を撤退した日本に選ばれるか? ]
[ 越欧FTA 期待と不安 ]
▽ヘッドライン [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業・不動産・政府方針,規則 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////
『 ベトナムは中国を撤退した日本に選ばれるか? 』
http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/20121206-2214.html(全文)
ベトナムが現状で日本企業の中国撤退という絶好のチャンスを
活かせなかった場合、非常に残念な結果を招くことになる。
しかし、どうやってこの機会を掴むのか。
(以下、JICA専門家坪井氏に対して行われたインタビューから抜粋。)
Q:JICAの高級顧問としてベトナムへのデータベース作成と
政策策定体制作りに協力することをJICAに提案できるか?
A:現在、日本のODAは主に道路、橋、港、空港等、インフラの整備開発に活用されている。
今後は一部が継続または能力向上に導入される予定だ。
JICAでの私の役目はそれらの促進である。
私は今、谷崎駐ベトナム日本大使と共に5つの分野を中心として力を入れている。
それはベトナムの工業開発戦略、各レベルの人材育成
(高等教育、職業訓練、看護婦・介護士の養成)、 財政政策、
ベトナムの憲法改正、ベトナム貨幣の発行である。
Q:日本投資家の一部が営業生産活動を東南アジアに移す可能性はあるのか?
中国+1の傾向や中国からの撤退傾向が強い中、
ベトナムにはチャンスは与えられるか?
A:現在、それらは日本でも大きな問題となっている。残念なことに大部分の投資家は、
インドネシアやタイは選ぶが、ベトナムを選ぶことは少ない。
日本の企業はベトナムの法律が不安定なことについて特に懸念しており、
将来的な状況の変化についても予測できないことに不安を感じている。
日本はベトナムに強くなって欲しいと願っている。
短期間ではなく長期的に弱点を改善して重要な役割を持つ国になって欲しい。
弱点の克服や日越の戦略的関係促進には、
ベトナムが3つの重要な問題を解決しなければならない。
それらは経済発展の基盤として法律のシステムと運営を早急に充実化させること、
人材育成・工業開発政策を策定することだ。
ベトナムは農産物の加工、環境関連の分野を選択するべきである。(続)
『 越欧FTA 期待と不安 』
http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20121203-2025.html(全文)
ベトナムとEUの自由貿易協定(FTA)は、現在交渉の段階で、
2014年に締結される予定となっている。
越欧FTAは国内企業に対して多くの貿易チャンスを与えることになるが、
その分の課題も山積している。
EUは、27ヶ国が加盟する経済団体で、世界のGDPの20%を占めている。
経済も大きく発展しており、輸入能力が大きくニーズも多様である。
現在EUは、ベトナムにとって第2位の貿易相手である。
越欧FTA締結後は、EUに輸出されるベトナム製品のうち、60%が免税となる予定。
ただ、ベトナム経済の専門家は、このFTAは、ベトナム企業にとっても大きな挑戦であり、
国内企業は新しい環境に適当するため、多くを変えていかなければならないだろう、
と評している。
ベトナム経済は、基盤の弱さがまだまだある。国内外に問題が発生すれば、
簡単にその影響を受けてしまう。特に、この5年はその傾向が顕著だ。
また越欧FTAは、ベトナムとEUだけの問題には留まらない。
他のアジア諸国との競争にも勝たなければならないのだ。
///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////
[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/
・ベトナム、上がる最低給与 低い労働能力
国際労働機関(ILO)の世界給与報告によると、
2012年は世界的に見ると、給与上昇率が労働能力の増加率を下回っている。
しかし、ベトナムはその逆の現象が起きている。
・ベトナムで中流階級が急増
現在ベトナムで中流階級とされる国民の数は、約800万人にのぼる。
この数字は、2020年には約4,400万人となり、
2030年には9,500万人に達すると予測されている。
・ベトナム製品にダントツ人気のアメリカ市場
ベトナム・アメリカの二国間における2012年の貿易総額は、
245億USDに達することが見込まれている。
ベトナムとアメリカの貿易関係は2012年も良好な状態が続いているが、
前年に比較すると鈍化した。
・ベトナム進出を阻む、国内の課題
現在、ベトナムは労働力の安さで諸外国と競争している。政府はそうした状況から脱却し、
付加価値の高いハイテク分野などに強い国に変わっていきたいと、希望している。
・外国投資 不動産未だ強し
ホーチミン市統計総局によると、年初から11月15日までに、
市は349件の外国投資計画に投資許可を発給、投資申請額が5.1億USDに達する。
そのうち不動産への投資申請額は1.176億USDで、全体の23%。
・開通から15年 越インターネットサービスの歴史
現在、国内インターネット利用者数は、世界20ヶ国中第18位、
東南アジア地域では3位にのぼる。2000年と比較すると、その数は15倍以上にも増加した。
・給与アップ率の最下位は財政分野
PRと企業の財政リスク管理に携わる職員の給与上昇率は年間平均で13.8%だった。
銀行、財政分野における給与の上昇率は年間で約12.2%だ。
・ベトナムへの車輸出国、インドネシアがトップ5にランクイン
ベトナムに車を輸出している国で、初めてインドネシアが上位5ヶ国にランクインされた。
従来、東南アジアにおけるアメリカ自動車産業の拠点はタイであり、
自動車産業大国と呼ばれた。インドネシアはベトナム市場において新しい車の調達国だが、
インドネシアにどの程度の勢いがあるかは把握できていないとのことだ。
・Standard Chartered ベトナム経済に楽観的予測
・CG 2012: 日本の対越ODA支援 は26億USD
・HSBC ベトナム産業PMIが平均超え
・越欧FTA 期待と不安
・中国は「世界の工場」の称号を剥奪されるか?
・ダブつくベトナムの鉄、その量は650万トン
[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
・Reuters: 外国民間証券投資ファンドがベトナム注目!?
外国民間証券投資ファンドの中で、5分1が、中国やインド等の成長市場より、
ベトナムやインドネシアのような若い市場の方が好ましいと回答した。
・外国投資家、ベトナム証券市場に出資を継続
ベトナムでは11月中に6,600万USDの外国投資資金が調達できた。
Morningstar証券会社の統計によると、ベトナム証券市場の成長は
2011年から2012年11月14日で世界30位となった。
[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/vn/vn/
・Viettel対VNPT、戦いは不可避
VNPT(ベトナム郵政通信グループ)は、その歴史で初めて売り上げにおいて
Viettel (軍隊通信グループ) に敗北する。
Viettelの2012年の売上は140兆VNDで、通信分野史上最高の業績を上げることとなった。
VNPTの売上は130兆VNDの見込み。
・経済の回復時期、企業の意見は2013年以降が多数派
ベトナム大手企業の役員50%が今年の業績は2011年より悪いと感じていることが、
Vietnam Reprot(ベトナム評価株式会社)の実施した「2013年ベトナム経済」に関する
経済研究調査で分かった。
・SOC Vietnam リチウムイオン電池材料工場竣工
・VinaCapital、Metropole Ha Noiホテルの株式50%を売却へ
・ホーチミン市は19,698社が営業を停止
・ハノイの活動中止企業、11,300社を超える
[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
・ベトナムは中国を撤退した日本に選ばれるか?
[[ 不動産 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/realestate/
・不動産会社 2013年も厳しい見通し
現在殆どの不動産会社で、2013年以降の詳細な計画が立てられない状況となっている。
ただ、2012年同様に慎重な計画が検討されている。
また、各企業とも成長目標を中心に立てていない。
その代わり、生き残り対策が最優先に掲げられている。
[[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/rule/
・ピンチを脱したベトナム経済
国家財政監査委員会はマクロ経済に関するポイントの掲載を含んだ
2012年11月と年初11ヶ月のベトナム経済状況報告書を発表した。
報告書によると、ベトナム経済は最悪の状況を乗越え、
最も困難な時期を経て回復に向かっている。
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◎編集後記
ここ数年、1か月以上引きずる風邪を毎年ひき続けていましたが、
先日、症状が出て2時間後に病院に駆け込んだら、3日で完治しました。
自分の免疫力を過信せず、早めに手を打っていくことが楽になる早道なんだと、
三十路を前に気づかされました。(森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
■ ベトナム投資ニュース http://www.bcc-jp.com/member/
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