先週、MFIC社SVPのダニエル・ワイスが、Money Transmitter Regulators Association (州の金融監督当局者会合)の年次総会に招待され、各州の金融監督当局者の他、連邦政府(財務省、FRB、OCC、FDIC、OFACなど)、業界関係者を含む300人の参加者を前に、MFIC社事業の紹介を行いました。MTRAのメンバーはまさにアランテ・ファイナンシャルの監督当局であり、特に送金業界は昨今のマネーロンダリング規制強化に伴い、ビジネス環境の変化が激しいので、今回の講演は弊社にとって非常に有意義なものでした。当日は、法遵守を徹底しつつ、貧困移民のニーズに合うサービスを提供していることが評価され、講演後、政府、業界、両方の関係者から問い合わせや引き合いが相次ぎました。
Unbankedと言われる、いわゆる金融システムから外れた貧困層、特にその大部分を占める移民の対策は、米政府が以前から取り組んできた問題ですが、現行の規制が世の中の現状、特にマイクロファイナンスの需要を反映していないため、サービス供給体制が遅れています。例えば、規定されている利子の上限が低すぎる州では、コストの回収が見込めず、企業が参入しない。その結果、規制の抜け穴を利用した高利貸しだけが残り、消費者を搾取する。「消費者を守ることを標榜したつもりの規制が、逆に不利益をもたらしている」状況を説明し、健全なサービス供給者に参入を促すような規制環境づくりを訴えました。政府関係者の中には、マイクロファイナンスについて全く聞いたことが無い人もいて、MFIC社事業に「興奮」していたそうです。
規制はアランテ・ファイナンシャルの日々の営業に直接影響を及ぼす重要な問題である上、米国の政情に伴い変化が速いため、MFIC社では規制当局との良好な関係作りに力を入れています。実は、今回の招待も日ごろの良好な関係作りの賜物で、MTRAの会長、ジョセフ・ルーニー氏(メリーランド州副バンクコミッショナー)、元会長ニコラス・カイラス氏(バージニア州副バンクコミッショナー)は、以前MFIC社に来訪、アランテ・ファイナンシャルも見学しています。