2006年12月1日付で、アラブ首長国連邦に本社を置く金融大手UAE Exchangeと事業提携をすることで合意いたしました。マーケティングやブランディング分野での協力も視野に入れつつ、当面は送金ネットワークの相互利用で顧客拡大、送金システムの販売強化をはかります。今回の提携により、MFICの送金ネットワークは既存の中南米10カ国に加えて、送金大国であるインドやフィリピンなどを含むアジア、ヨーロッパ、アフリカ、中東を網羅し、85カ国となります。
システムの相互接続作業が終了し次第、早ければ来月中旬には稼動開始の予定です。
MFIC社としては、収益効率の良い送金システム(資金決済システム)販売を今後の収益の柱に据えたいと考えており、今回の提携は事業進展に弾みを付けるものと期待しています。また、リテール金融の分野では、現在の営業地域内で、ベトナム、フィリピン、エチオピア人など、他の大きな移民グループを取り込むことが可能になるため、顧客層の拡大にもつなげたいと考えております。
UAE Exchangeは、アブダビを拠点にするコングロマリット、NMCグループ傘下の金融会社で、創立26年の歴史があります。MFIC社と同様、独自店舗網を使ってリテール金融業を行う傍ら、金融会社を対象に送金システムを販売しています。米国における基盤強化のため提携先を探していた矢先、弊社の補完的なネットワークと企業理念、ビジネスモデルに共鳴し、今回の提携がとんとん拍子に成立したものです。
ご存知の通り、銀行の海外送金は通常SWIFTという世界的ネットワークを利用していますが、これは口座間の送金しか取り扱えないため、口座を持たない顧客にサービスを提供することができません。(しかも、時間とお金がかかるので、貧困層相手のサービスには適しません。)従って、移民を顧客に取り込みたい銀行は、新たなサービスインフラを築く必要があります。UAE Exchangeの送金ネットワークには銀行も多く含まれますが、即時送金、現金での受け取りが可能なシステムであるため、貧困移民層へのサービスにも適しています。
これを機に、収益効率の向上に勢いをつけたいと考えております。引き続き、ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。